印南産の桑の葉茶が人気

 建設や産廃中間処理を展開しているワコーグループの山本幸一会長(57)は、景気低迷で工事の受注が減る中、新たなビジネスとして桑の葉の栽培・加工・販売に取り組んでいる。印南町印南原地内の山中に山本農園「エコファームわかやま」を整備し栽培。茶やせっけんに加工・販売し、すでに全国から注文がくるほど人気。「桑の葉の魅力を多くの皆さんに知ってもらうとともに、梅やみかんに続く和歌山の新たな特産にしたい」と意気込んでいる。
 山本会長は経営者としてストレスや偏食などで体調を崩していた数年前、京都工芸繊維大学の農園で桑を栽培している原三郎名誉教授(72)と出会い、紹介された桑の葉の粉末を飲み続けたところ体調が回復。より多くの人に桑の葉を知ってもらおうと自身で栽培することを決め、平成17年に山本農園「エコファームわかやま」を設立。同年印南原地内で用地を購入し、原名誉教授の協力を受けて栽培を始めた。19年には桑の葉を粉末にして固めた錠剤「桑葉の伝説」、21年に粉末タイプの茶「桑の葉茶」、23年から印南産の天然はちみつも使ったせっけん「絹乙女」の販売を始めた。栽培面積は当初約1650平方㍍でスタートしたが、21年に新たに約8300平方㍍を増設し、合計約1万平方㍍で、県内最大。無農薬にこだわっているほか、毎日畑に音楽も聴かせている。粉末にする際は、独自の特殊瞬間乾燥法を採用。従来の天日干しより多くのビタミンCを保つことができるほか、大腸菌を死滅させ、高品質な粉末に仕上げているという。
 桑の葉には血糖値上昇の抑制、高血圧の改善、腸内環境を整え便秘の改善などさまざまな効果があると言われており、健康、ダイエット食品として注目されている。商品はインターネットを中心に販売。口コミなどで徐々に知名度が上がり、いまでは全国から注文が入り、購入者からは「花粉症が緩和した」「お通じが良くなった」などの喜びの声が届いており、リピーターも多い。非加熱でも使用でき、アイスクリームに乗せたり焼酎割りにするなど、さまざまな飲み方があるという。
 山本会長は「いろいろな人に飲んでいただき、体調が良くなったという声を聞くと、この事業に取り組んで良かったと思います。まだまだこれからですが、頑張って日本中の皆さんを健康にするとともに、和歌山の特産としてさまざまな商品とのコラボも検討したい」と意欲。今後、栽培面積拡大にも取り組んでいく。
 商品の詳細は同社ホームページhttp://ecofarm-wakayama.com/まで。

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