住民目線で水道料金の検討を

 消費税の引き上げ問題が連日、新聞やテレビで報じられている。この問題については賛否両論で、与党内でも意見が分かれる。賛成派は「財源の不足」 を主張。 これに対して反対派は 「その前に議員定数の削減、公務員の給与カットすべき」と訴えている。住民目線の政治という観点から考えると、後者に分があるように思える。
 みなべ町でも住民生活に直結する水道料金の見直しが進められている。住民で組織する審議会を昨年10月に発足し、新料金の案がまとまりつつある。これまでを振り返ると、将来的な財源不足分は水道代の値上げでまかなう方向で、支出を見直すという本格的な論議はみられていない。住民は水道の供給先を選択することはできない。だからこそ、安易に料金を引き上げるのではなく、削減できる経費がないのかを検討すべきだ。例えば、会合資料で平成23年度の職員6人の人件費は4808万円となっている。1人当たりに換算すると801万円。担当の上下水道課長に直接尋ねると、「水道料金は県下で2番目の安さ。職員の給与は民間と比較して高くない。人数についても減らす考えはない」と言う。町は全体的に職員数の削減を進めているため24年度からは同課の職員1人が減少することになるが、協議のテーブルの上に経費削減を乗せる必要がある。その結果として「現状の経費はやむを得ない」という結論なら、住民にも説明がつく。
 大阪市の橋下徹市長は「地方交付税が削減された場合、住民サービスを削ることは府民が許さないだろうから、職員給与のカットは当然ある」という。自治体は「財政が厳しい。改革が必要」と言うが、住民目線の改革を望みたい。    (雄)

関連記事

フォトニュース

  1. この顔にピンときませんか

戦争体験者に聞く 終わらざる夏

  1. 出撃直前、さくら弾機が炎上 極秘扱いで「知られざる特攻機」とも呼ばれたさくら弾機は、直径1・6㍍、…
  2. 飛行機乗りが夢だった 1944年(昭和19)6月、日本はマリアナ沖海戦に敗れてサイパンが陥落し、絶…
  3. 激戦のフィリピンで6年 日米開戦直後の1941年(昭和16)12月22日、日本は米軍の支配下にあっ…
  4. 空襲に怯え、悲痛な思い 大戦末期、空襲に怯え、悲痛な思いをした御坊市島の竹田(旧姓=山﨑)玉枝さん…
  5. 根室空襲、艦載機が猛爆 大東亜戦争末期、制海権を失った日本は北海道まで米軍に押し込まれ、1945年…

日高地方などのイベント情報

現在予定されているイベントはありません。

Twitter

書籍レビュー

  1.  還暦を過ぎても精力的に新作を発表し続ける東野圭吾。木村拓哉と長澤まさみ主演で映画化もされた人気シリ…
  2.  1945年8月15日正午、天皇陛下がラジオで国民に向けて終戦の詔書を読み上げ、国民はこのいわゆる玉…
  3.  テレビで見ない日はないぐらい、ニュースを視聴者に分かりやすく解説してくれるジャーナリスト池上彰氏。…
  4.  元アニメーターで江戸川乱歩賞作家、真保裕一の「行こう!」シリーズ最新作。今年5月に文庫化されました…
  5.  今回紹介するのは2005年に発行された推理小説家石持浅海の「君の望む死に方」。前作の「扉は閉ざされ…
ページ上部へ戻る