日高川町の道の駅計画白紙に

 日高川町3月定例会は21日に再開。初湯川の道の駅整備事業の計画見直しを求め、一部議員から同事業費6111万3000円を計上している平成24年度当初予算案の修正動議があり、同事業費を除いた修正案を8対7の賛成多数で可決した。計画の見直しは新施設の規模や場所、維持管理、売り上げ面などの不安が理由。計画はいったん白紙に戻った格好で、地盤沈下で改修・移転が必要な美山産品販売所の問題も含め、今後の計画の行方が注目される。
 これまでの玉置俊久町長や執行部の答弁によると、国道424号平大橋西、若者広場斜面を造成整備し、椿山ダム近くの美山産品販売所を移転、国の支援で道の駅として新設する計画。規模は中津の産品所と同程度の260平方㍍で、産品所のほかトイレ、駐車場、食堂なども併設。若者広場には災害時など緊急時にヘリコプターが離着陸できることなどから防災機能も備える考えで、平成26年度完成を目指している。総事業費は約2億円で、当初予算には設計委託料と造成費など計上している。
 この計画の見直しを求めて修正動議をしたのは柏木道生議員。提案理由で「多くの観光拠点の指定管理を民間に移し、財政を圧迫しないよう進めている中、道の駅建設は多くの町民の皆さんの理解が得られない。産品販売所は必要であるが、他の方法を考えるべき」と説明した。これに対し修正案に反対の山本啓司議員は「国からは高率の65%の補助が受けられ、事業をするタイミングは今しかない。一般財源からの持ち出しもわずか2100万円で済む。地元地域審議会からの答申の意図を十分に汲み取り、計画を進めてほしい」、龍田安廣議員も「防災面でも、424号は仁坂吉伸知事が提唱するX軸構想に入っている道路で、災害時に国道42号が通行止めになった際など防災機能を持った道の駅は大きな役割を担う」とそれぞれ執行部側の計画に賛同の姿勢を見せた。修正案に賛成派の林睦二議員は「美山産品所は、使用不可のトイレを修繕したり中津産品所のように出荷者宅を回って集荷するなど町、地域、団体が一体となって努力したのであればもう少し売り上げ減も止まっていたはずで、今回のように場所がダメ、移転という発想にはならない。場所もダムが近く危険で、何が防災機能なのか。造成費用ももっとかかるかも知れず、維持管理費も莫大で、心配なことばかり」、原孝文議員は「マイナス面が多すぎる。高速道路南伸に伴い交通量の増加や生活関連の買い物客も期待できないので、利用客はドライバーに限られる。美山産品所のピーク時の6000万円の売り上げは到底ムリ。現在の産品所をもっと充実させてリニューアルすればいい」と計画見直しの必要性を訴えた。採決の結果、修正案に賛成は林、原、柏木、瀧口俊和、堀辰雄、入口誠、信濃大典、山本喜平の8氏。反対は龍田、山本啓司、小畑貞夫、山口武、井藤清、堀江才二、吉本賢次の7氏。玉置俊久町長は「事前説明が足らず、ご理解していただけず残念。美山地域の人々の思いがかなえられるよういろいろ方法を考え、次の手を模索して思いを成し遂げたい」と話している。
 これにより平成24年度当初予算は道の駅整備事業費を除いた総額100億488万7000円となった。

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