美山産品販売所 道の駅で再出発へ

 日高川町議会3月定例会は14日再開。玉置俊久町長は林睦二議員の一般質問に答え、初湯川椿山ダム近くの「美山産品販売所」を美山若者広場斜面の町有地に移転、国の支援で「道の駅」として再出発する考えを明らかにした。厳しい財政状況のなか経営面が心配されるが、玉置町長は「中途半端な施設にはしない。美山地域の産業振興の拠点とし、周辺施設との相乗効果が期待できる」と意欲を見せた。
 林議員は移転計画に至る経緯と新施設の計画について説明を求め、「移転は町民も切望しているが、『道の駅』の経営は全国的にみても厳しく、周辺に大型スーパーがなかったり、人口が多いところやよほど人通りの多い道路沿いでないと成り立たない。各種施設の管理運営を民間企業に委託して赤字削減に取り組んでいる中、もっと慎重な判断が必要ではないか。大きな施設となると維持管理も心配だ」とただした。  
 玉置町長の説明によると、 国道424号平大橋西、 サツキの植え込みで 「ようこそみやまへ」 の文字を書いている若者広場斜面を造成整備し、 道の駅を新設。産品販売所のほかトイレ、 駐車場、 食堂なども併設する考えで、平成26年度完成を目指す。総事業費は約2億円。今後は地域と関係団体、施設を管理運営する㈱共立メンテナンスなどと協議会を設け、具体的な検討を重ねていくという。
 玉置町長は「全国の『道の駅』と連携したPR活動が展開でき、日本一の山びこで知られる椿山ダム湖畔、上阿田木神社、 愛徳荘など、周辺の観光施設や名所の集客にもつながる。地域振興のほか雇用対策、高齢者の生産意欲の向上など多方面にも効用がある」と見通しを述べて理解を求め、「単なる箱物、中途半端な施設にはしない。ホンマ物を作って、皆さんに愛していただく施設にしたい」 と力を込めた。
 産品所は、昭和62年に開設。木造平屋、延べ床面積130平方㍍。当初は旧美山村の直営だったが、町村合併に伴い管理運営は町の財団法人ふるさと振興公社に委託。共立へは昨年7月から移行している。地域振興を担う施設も、地盤沈下によって3年前からトイレを使用中止としており、本体も基礎部分から一部柱が浮いている状況。駐車場も狭く買い物客は不便を強いられている。営業面については、有田川町や田辺市龍神村など周辺地域に類似施設があることなどから不振で、売上は平成7年度の6400万円を境に下降線。平成22年度では船津の道の駅「SanPin中津」の1億4000万円に対し、1900万円まで落ち込んでいる。安全、営業改善の両面から移転整備について町当局が検討してきたほか、一部議員と地元地域審議会からも要望が出されていた。町は計画に伴う設計委託料として、当初予算に約6000万円を計上している。

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