印南のフキノトウ栽培順調

 印南町の農家11人でつくる団体「ワサビの里の農業を育てる会」(辻本忍会長)と㈱石橋(石橋幸四郎代表取締役社長)=印南町印南=が連携して、フキノトウを中心とした山菜の産地化に向けた取り組みを進めている。育てる会が生産し、石橋が出荷を担当。2月には初の出荷を行うなど順調なスタートを切っており、27年度をめどに栽培の研究結果を出す方針で、新たな特産誕生に期待がかかっている。
 町内の高齢化が進む中、地域の活性化と遊休農地対策として、22年3月に有志が集まり、山菜の産地化に向けた研究を行う「育てる会」を発足。シイタケで関東などに販売ルートを持つ石橋が卸業者との間に入り、出荷・運搬などを担うことで連携し、売り上げのうち同会が60%、石橋が40%で契約。22年度から24年度の3年間は県事業の「農商工連携ファンド」に採択され、補助を受けて取り組んでいる。
 栽培は、22年3月からメンバー所有の畑を活用し、フキノトウでスタート。同年は高温と干ばつの影響でほとんどが枯れてしまったが、23年3月から8月にかけて残った株で再チャレンジ。ことし2月には一部の収穫を行い、約6㌔を大阪に出荷。ホテルのレストランなどで提供されている。現在は、総面積2000平方㍍で栽培しており、一部のメンバーはコゴミの定植にも取り組んでいる。最初に定植した株はある程度大きかったため約1年で収穫できたが、株分けしたものは数年かかるため、本格的な収穫は27年ごろを予定している。
 フキノトウはてんぷらなどに使われる食材。主産地の東北では11、12月ごろに出荷されるため、流通量が減る2、3月をターゲットに出荷する。辻本会長は「一部を出荷したものの、まだまだこれから。当分はフキノトウに徹底的に取り組み、今後ほかの山菜も検討したい。メンバーは町内全域にいるので、どの地域が適しているのかも調べ、数年後無事に収穫できれば特産化に向け広めていきたい」と抱負を述べている。

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