その一瞬を取材できるように

 先月中旬、カメラが壊れた。ボーナスを全額つぎ込み、大切で大好きな貯金を取り崩して買ったデジタル一眼レフ。私物だからといって乱暴に扱ったわけではない。修理するか新しいのに買い換えるか迷いに迷い、直すことにした。
 修理前、いろんな人に話を聞くと、購入先や方法に関係なく個人でメーカーに送るシステム。早速、電話してみると、その応対、手続きに驚いた。こちらに瑕疵(かし)があるかどうか分からないのに、いきなりの「すみません」。その上で親切、丁寧に手続きを説明してくれた。引き渡しも指定した場所、時間に宅配業者が取りに来てくれ、目の前で梱包。数日後にメーカーから見積価格と修理するかどうかの問い合わせがあった。
 カメラが故障している間、多くの方にご迷惑をかけ、お世話になった。読者の方に見てもらい、給料をもらって撮っている写真。もちろんカメラのせいにはできず、携帯電話のカメラ機能やデジタルカメラ、借りたカメラを代用した。撮る側としては一生懸命。読者の方や編集部内でも違いは分からない写真を撮ったつもりが、撮られる側の人には変な顔をされ、スムーズな取材とはいえなかった。
 年が明け、イベントづくしの週末前に修理が終わって一安心。地元出身シンガーソングライターのコンサートがあり、熱唱する様子やファンの盛り上がりを写した。消防団の出初め式では団員たちの勇姿、成人式では新成人のりりしい表情やあふれる笑顔を撮影。天狗まつりでは天狗の一挙手一投足をレンズで追った。1枚の写真を撮るにも多くの人のお世話になっていることを実感した2012年の始まり。新成人ではないが感謝を胸に、その一瞬を取材できるようにしようと思う。      (笑)

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