一攫千金を夢みる師走

 市内湯川町財部、御坊保健所向かいにある宝神社が、縁起のいい神社名にちなんで夏と年末にジャンボ宝くじの当選祈願祭を始めてから数年が経った。近年は初詣ツアーや当選祈願ツアーの客も多く訪れているが、総代会や氏子による素朴な手作り感覚の催しがよく行われる小さな神社で、「寒いやろ」と熱いお茶を振る舞ってくださるなど取材時にはいつも温かさを感じている◆宝くじは時折思い出したように購入しているが、この頃は1度に3枚だけ買っている。連番で10枚買えば下1けたの当選分300円は必ず戻ってくるが、それでも2700円のマイナス。3枚なら全部外れても900円のマイナスで済む。年末の当選番号発表をワクワクしながら見られるのは10枚でも3枚でも同じこと。それなら1枚でもよさそうなものだが、それだとさすがに心もとない気がする◆神社関係者の神戸方面の知人によると「宝神社で祈祷した宝くじで1億円当たった人がいるらしい」との噂があるが、確認はできないとのこと。関係者が実際に把握しているところでは、これまで同神社で祈祷を受けた人の中から100万円の当選は数回あり、お礼参りに来た人もいるという◆筆者はいつも当選祈願祭を取材したあと遅まきながら購入しており、まだ祈祷してもらったことはないが、取材で宝神社にご縁ができたお陰か、買った3枚の中に下1けたの当選番号があったということが不思議に続いている。このようなささやかな幸運を喜ぶ心を持ち続けるようにすれば、いずれは大きな幸運を呼んでくれるのでは…などと思うが、そこですでに一攫千金を願う心になってしまっているかもしれない。
       (里)

関連記事

フォトニュース

  1. 町長さん、わざわざありがとうございます

写真集

戦争体験者に聞く 終わらざる夏

  1. 乳飲み子抱え上海から引き揚げ 御坊市島に暮らす98歳の嘉美(よしみ)さんは、1921年(大正1…
  2. 34年前、活字にならなかった一冊の本 活字の本として出版されることのなかった、一冊の戦争体験集…
  3. 船団護衛の海防艦で南方へ 1923年(大正12)8月19日、夏目英一さん(95)は日高郡旧野口…
  4. 千人針と250人分の寄せ書き発見 「あれ、これは何やろ」 1999年(平成11)8月、母の薫(か…
  5. 飛行兵志願も母が反対 小瀬輔造さん(89)は1930年(昭和5)1月7日、日高川町…

日高地方などのイベント情報

現在予定されているイベントはありません。

Twitter

書籍レビュー

  1.  「バイバイ、ブラックバード」を読むと、原典に当たる太宰治の「グッド・バイ」が読みたくなったので、文…
  2.  作者の生まれは明治18年。明治45年に執筆され、初版は大正10年とかなり古いですが、繊細な描写が特…
  3.  6月19日は桜桃忌。芥川龍之介の河童忌、司馬遼太郎の菜の花忌ほど有名ではありませんが、太宰治の命日…
  4.  銀行に7年間勤務した経験を持ち、「半沢直樹」「陸王」「ルーズヴェルト・ゲーム」など人気ドラマの原作…
  5.  幅が狭く、カーブが続き、前から車がくればすれ違うこともできず、一つ間違えば谷底に転落してしまう…。…
ページ上部へ戻る