根源的な自尊心の大切さ

 物心ついた頃から、実在、非実在取り混ぜてずいぶん多くの人物に夢中になってきた。筋金入りのミーハーを自任している◆小説や漫画の登場人物、歌手、映画俳優、作家、歴史上の人物、歌舞伎役者、お笑いコンビとジャンルは多岐にわたるがアイドルに夢中になったことはなく、SMAPにも長らく関心を持たなかった。それがあるきっかけで彼らの番組をよく見るようになり、初めて「キムタク」こと木村拓哉さんをじっくり見た。そして言動をずっと見るうち、単に外見がカッコいいだけでなく揺るぎない芯のある人だと思うようになり、あっという間にファンになったのであった◆先日、美浜町の人権講演会を取材した。講師は木村拓哉さんの母、木村まさ子さん。「いただきます・おいしい・ごちそうさまでした、の3つを声に出して言うことで、目には見えないけど大切なものが心に育まれる」など子育てにおける食と言葉の大切さを説いていた。特に印象に残ったのは、自分自身を肯定する言葉の効果を話した時。自分をほめてあげることで「人として一番大事な自尊心」が育つという。穏やかな笑顔の外見は拓哉さんとよく似ているわけではないと思ったが、この言葉を聴いてやはり親子なんだなと納得がいく気がした◆根源的な部分で確立される自尊心。それは慢心とはまったく次元が違う。それがあるからこそ必要以上に力まず、臆せず、自然な気持ちで世界と向き合うことができる。大地を踏みしめて立つ、揺るぎないスタンスで◆いろんな人のファンになってきたが、おかげでいろんな価値観を学べる。ミーハーであり続けることは前に進む原動力ともなっている。    (里)

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