新聞報道の在り方とは

 毎日、大手新聞と地方新聞に目を通せば、世の中、そして日高地方で何が起こっているのか、たいていのことが分かる。それが新聞の役割の基本である。どこでどんな事件が起こり、だれがどんな発言をし、いま日本(日高地方)はどんな問題を抱えているのか、住民の貴重な情報源である。身びいきかもしれないが、テレビの短いニュースではいまひとつ分からないことも、翌朝の大手新聞を見て「そういうことだったのか」と思うことがある。インターネットも含めて、リアルタイムで情報を手にできる時代にあって、いまや「速さ」という部分で新聞に限界はあるが、情報量や質という面ではまだまだ新聞が一番、だと思っている。
 今月15日から21日までは新聞週間だった。ことしの代表標語は、和歌山市の32歳男性の作品「上を向く 力をくれた 記事がある」。こんなふうに思ってくれることをうれしく思うと同時に、われわれはそんな記事を提供できているのだろうか、いや、しなければと、胸に突き刺さる言葉でもある。住民が求める情報をどれだけ提供できているか、先の台風12号を含めて検証することが重要で、そのためには多くの意見に耳を傾ける必要がある。その声を真摯に受け止めてこそ、新聞や記者は成長できるのであるから。
 検証という面では、大手新聞はことし、東日本大震災の報道が焦点となっているので注目したい。日高地方も近い将来、南海地震の被害が予想される。東日本の経験を教訓に、今後どのような情報を住民に提供していけばいいのか。災害が起こったときの報道の在り方を含め、いまから考えることが、地方紙に課せられた使命の一つだと、肝に銘じたい。  (片)

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