行政にいら立ち、人に感謝

 台風12号の被害を受けて去る6日の日高川町議会全員協議会でも意見が出たが、住民に町からの情報がほとんど入らず、被災者の1人として「どんなになってるんだ」と腹立たしい限りである。
 例えば水や電気、ガスなどのライフラインはいつ復旧するのか、浸水して使い物にならなくなった家財道具はどのように処理すればいいのか、住居がなくなった人への対応はどうするのか、トイレはどこでするのか、浸水した自宅への支援はあるのか等々。分からないことだらけで挙げればきりがない。職員がちょっと説明に来てもいいし、住民が求めている情報をまとめて回覧で回すとか、被災後しばらくして再開した郵便を利用するとか方法はあるはず。町から食事の配給をいただきながら文句をいうのは申し訳ないが、被災後の対応の遅さが目立つ。近年は「地震、地震…」でともすれば見過ごしがちだった水害に対応がぎこちないのは仕方ないが、ぜひ頑張ってもらいたい。
 そんな中も地域住民はもちろん、仕事を放って浸水した自宅の復旧作業を手伝ってくれたり、支援物資を持ってきてくれたり、激励しにきてくれたりする親戚、友人、会社の同僚、取材先の関係者らには感謝してもしきれない。本当に「自分のことでもないのにここまで協力してもらえるなんて。立場が逆なら同じことができるのだろうか」と頭が床につく思いだ。
 今回の被害で自宅は1階部分が天井まで浸水して大半の物を失くしてしまったが、代わりに多くの人から思いやりというもっと大切で貴重な物をいただいている。自宅の復旧の見通しはつかないが、これらを糧に頑張れる気がした。  (吉)

関連記事

フォトニュース

  1. おいしい話にはご用心!

戦争体験者に聞く 終わらざる夏

  1. 出撃直前、さくら弾機が炎上 極秘扱いで「知られざる特攻機」とも呼ばれたさくら弾機は、直径1・6㍍、…
  2. 飛行機乗りが夢だった 1944年(昭和19)6月、日本はマリアナ沖海戦に敗れてサイパンが陥落し、絶…
  3. 激戦のフィリピンで6年 日米開戦直後の1941年(昭和16)12月22日、日本は米軍の支配下にあっ…
  4. 空襲に怯え、悲痛な思い 大戦末期、空襲に怯え、悲痛な思いをした御坊市島の竹田(旧姓=山﨑)玉枝さん…
  5. 根室空襲、艦載機が猛爆 大東亜戦争末期、制海権を失った日本は北海道まで米軍に押し込まれ、1945年…

Twitter

書籍レビュー

  1.  みなべ町の高城小学校(原啓司校長)で21日、「高城ロックンロールフィールド」が開かれ、1980~9…
  2.  還暦を過ぎても精力的に新作を発表し続ける東野圭吾。木村拓哉と長澤まさみ主演で映画化もされた人気シリ…
  3.  1945年8月15日正午、天皇陛下がラジオで国民に向けて終戦の詔書を読み上げ、国民はこのいわゆる玉…
  4.  テレビで見ない日はないぐらい、ニュースを視聴者に分かりやすく解説してくれるジャーナリスト池上彰氏。…
  5.  元アニメーターで江戸川乱歩賞作家、真保裕一の「行こう!」シリーズ最新作。今年5月に文庫化されました…
ページ上部へ戻る