何ごとにも遅いはない

 今月上旬に40回目の誕生日を迎えた。日本人男性の平均寿命は79・19歳なので、人生の折り返しを過ぎたよう。この年齢を境に介護保険の控除が始まったり、各種健診の案内が来たりと老後の準備が一気に加速。まだ若いと思いたい気持ちを逆なでするように追い討ちをかけられているようで、ここ数週間は何だか気持ちが晴れない毎日。自分でも嫌気をさしていたところ、そんな気持ちにある取材でストップがかかった。
 日高川町女性団体連絡協議会主催の女性の集いでの辻イト子さんによる講演。辻さんは、専業主婦から芸能界に入り、CMやテレビなどでお茶の間の人気者になった主婦タレントの先駆け的存在。知的障害がある長女を明るく育て上げたパワフルな母などの顔も併せ持つ。講演では「いくつになっても輝こう~笑いと明るさで心にゆとりを~」をテーマに長女の養育や実父の介護経験、芸能界でのエピソードなど語り、「皆さんも第二の青春を楽しみましょう。前に一歩踏み出せば新しい自分を見つけられます」とエール。
 女性向きの講演であったが、男性の心にも響き人生の道標となる貴重な内容。何ごともあきらめない前向きな姿勢だったからこそ道が開けた。年を重ねるにつれ、面倒くさくなりがちで前に一歩踏み出す勇気も、新しいことにチャレンジする意欲も損なわれてくる。辻さんが芸能界に飛び込んだのは40代半ば。何をするにも遅いはないようだ。人生折り返しではなく、まだ半分もあると考えるべきか。彼女のバイタリティーあふれる生きざまからあらためて前向きになることの大切さを肝に銘じるとともに、一念発起への気力までもいただいたような気がする。      (昌)

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