夏休み、目的を持って
- 2011/8/12
- 日高春秋
先日、仕事で友人の家を訪ねると、真っ黒に日焼けした子どもが迎えてくれた。学校は夏休み、うらやましく思いながら、そろばんを見てあげたり、一緒に遊んだ。「宿題は終わったかな?」と聞くと「あと1つ」。最終日にもがいていた自分を思い返し、とても感心した。
その夜、バスケ仲間の誘いで後輩たちが合宿をしている母校の高校におじゃま。新チームになって2カ月たつか、たたないか、2年生2人、1年生7人が汗を流していた。聞けば、10日から12日までの3日間。初日の夜でまだまだ余裕はありそう、練習試合を終えて主将は「しんどいっす」と言いながらも「秋の大会で1勝できるように頑張ります」と生き生きした顔をのぞかせていた。また、会社の先輩の息子さんは「きょう試合に出られなくて悔しい」。「まだまだこれから」、頑張ってほしいと思う。
いまではなつかしい恒例の合宿。筆者が1年のときは旧美山村へ行った。朝、昼、夜バスケ漬けの1週間。いまと同じように先輩たちがやってきてはボロ負けし、せみの鳴き声より大きい先生の怒号が響いていたほか、マネジャーを中心に自分たちで作った「おいしい」とは言えない料理の記憶がある。2年のときは田辺商業高校(現・神島高校)へ。朝から浜で走り、海で泳いでからの練習。台風で1日練習が休みになったり、缶けりといった楽しい思い出も多く残っている。
「夏休みは計画的に」。先生がよく言っていた気がする。この年になると「一日中寝ていてみたい」と思わないでもないが、やはり勉強、スポーツ、習い事、思いっ切り遊ぶもよし。もうすぐ盆で折り返し、子どもたちには何か目的を持って充実した長期休暇を送ってほしい。 (笑)