ルールは子どものうちに

 一昔前、夏休みになると観光客で交通量が増えて、「国道で正面衝突」など大きな事故が多発していたが、最近は交通事故現場に足を運ぶ機会がめっきり減った。それもそのはず、うれしいことに事故件数は毎年減り続けている。平成11年から警察を担当しているが、当時は御坊署管内で年間621件あったのが、昨年は432件で200件近くの減。ことし上半期の件数は191件で、さらに減少傾向が続いている。交通死者数も20年ほど前は全国で年間1万人を超えていたが、昨年は4863人でピーク時から半減以下。飲酒運転も含め無謀な運転をするドライバーが少なくなった表れで、いい傾向である。
 車の性能がよくなったことも、死者減に大きく影響している。エアバッグに衝撃吸収素材など、万が一を考えて搭乗者を守ろうとする企業努力の成果だ。最近では、センサーとカメラ監視で前方の車や人を感知し、衝突を未然に防ぐ装置を搭載した車が話題になっている。もちろん不完全な部分は多いが、将来的には車がほとんどの危険を感知して自動的にブレーキを踏んだりハンドルを切る時代が来ることを感じさせる。そうなれば交通死者は劇的に減少するだろう。さらなる開発に期待している。
 とはいえ予期せぬことがあるから事故は起こる。どれだけコンピューターが進化しても、操作するのは人間で、どこかでミスが出てしまう。交通安全はやはり機械頼りにならず、ルールとマナーを守る意識を植え付けることが重要。素直で頭の柔らかい子どものうちにしっかり教えるのが効果的で、授業の中でもっと時間を割いて安全教育を取り入れてほしい。命の尊さを教えることにもつながるはずだ。        (片)

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