癒やし空間へ誘う風鈴の音色

 チリン、チリン―。夏風に揺られて響く風鈴の音色。連日のように暑いさなか、涼しさを運んでくれるとともに、何とも言えない心地よさを感じさせてくれる。「いつまでも聴いていたい」とさえ思う、本当に癒やされる音色である。
 そんな中、日高川町の日高川交流センターで、風鈴演奏家の風音(kazaoto)さんと歌手ユンイ(yung―Yi)さんによる「風鈴ゆらぎのコンサート」が開かれた。二人は「四季を通じて聴くことができる癒やしのサウンド」としての日本の風鈴の音の素晴らしさを世界に伝えようと活動しており、この日は十数曲を披露し、来場者を癒やしの空間へ誘った。心に染み渡る澄んだ歌声と30種類の風鈴が織りなすハーモニーに来場者はうっとり。目を閉じて聴き入っていたが、あまりの気持ちよさにうとうととする人もいた。
 音楽療法など音によるヒーリングは昔から行われてきており、「癒やしの音」を聴くと、崩れた心身のバランスが整えられるのだという。近ごろでは音響測定や調律などに使われる音叉(おんさ)でのヒーリングなども話題になっている。風音さんは世界でただ一人の風鈴演奏家で、風鈴サウンドは癒やし効果だけでなく、健康雑誌では耳鳴りが治り、聴力もアップする魔法の音として紹介されている。他に取材があったため後ろ髪を引かれる思いで途中で会場を後にしたが、風鈴の音色は心地よく心身に染み渡る癒やされるサウンドで、イスに座って聴いていたなら多分数分で眠っていただろう。ゆがんだ心身のバランス調整と、やや聴力が低い耳の改善も兼ねてゆっくりと癒やしの風鈴サウンドを聴いてみたいと思うとともに、窓際にはもう少し風鈴を増やそうと考えている。  (昌)

関連記事

フォトニュース

  1. つながり絶やさぬ社会へ

戦争体験者に聞く 終わらざる夏

  1. 出撃直前、さくら弾機が炎上 極秘扱いで「知られざる特攻機」とも呼ばれたさくら弾機は、直径1・6㍍、…
  2. 飛行機乗りが夢だった 1944年(昭和19)6月、日本はマリアナ沖海戦に敗れてサイパンが陥落し、絶…
  3. 激戦のフィリピンで6年 日米開戦直後の1941年(昭和16)12月22日、日本は米軍の支配下にあっ…
  4. 空襲に怯え、悲痛な思い 大戦末期、空襲に怯え、悲痛な思いをした御坊市島の竹田(旧姓=山﨑)玉枝さん…
  5. 根室空襲、艦載機が猛爆 大東亜戦争末期、制海権を失った日本は北海道まで米軍に押し込まれ、1945年…

日高地方などのイベント情報

現在予定されているイベントはありません。

Twitter

書籍レビュー

  1.  元アニメーターで江戸川乱歩賞作家、真保裕一の「行こう!」シリーズ最新作。今年5月に文庫化されました…
  2.  今回紹介するのは2005年に発行された推理小説家石持浅海の「君の望む死に方」。前作の「扉は閉ざされ…
  3.  映画「ソワレ」が御坊でも好評上映中ですが、タイトルは「夜会」を意味する言葉。そんなタイトルの司馬遼…
  4.  主演ドラマ「半沢直樹」の新シリーズが大ブレイク中の俳優、堺雅人。テレビ雑誌で連載したエッセイ集をご…
  5.  霊感はさほど強くないはずだが、なぜか奇妙な出来事に遭遇してしまう。本作はノンフィクション作家の著者…
ページ上部へ戻る