自分のかわりはいくらでもいる

 わが栄光の阪神タイガース。城島に代わってマスクをかぶる藤井が男前な活躍をみせ、交流戦後半からようやく打線がつながりはじめた。最大11あった借金も一気に返してしまうかと思われたが、鬼門のナゴヤでまたも連敗。首をかしげたくなる真弓監督の采配もあり、打線の主軸のここ一番の勝負弱さ、中継ぎ陣のもろさが目立つ。梅雨明けはまだしばらく先になりそうだ。
 今季のイチローや小笠原をみても分かるように、どんな名選手にもスランプはある。それほど速い球でなくても振り遅れ、甘い変化球に空振りし、ど真ん中の球を見逃してしまう。そこでいかに早く調子を取り戻すか。打者ならボテボテのヒット、投手なら一球の空振りがきっかけになるという話はよく聞くが、ようするにバットを握る手のひら、ボールを握る指先の微妙な感覚なのだろう。
 しかし、スランプから抜け出そう、「あの感覚」を取り戻そうと焦るあまり、投球やスイングに力が入り、フォームを崩してスランプを長引かせてしまうともいう。エースとして、四番としての責任感が強いほど、調子がいいときの自分を取り戻そうと無理に練習を重ねて体を疲れさせ、ますます調子が悪くなってしまうのである。選手には「休む」勇気、監督には「休ませる」決断が必要だ。
 休むことができなければ肉体が悲鳴を上げる。体が強い人はいずれ精神がバランスを崩す。大切なのは休養と気分転換。不況のいまこそ、チームは選手、会社は社員が安心して休みをとれる体制づくりが求められる。
 自分がいなくてもかわりはいくらでもいるし、いなくなれば必ずだれかが出てくる。ただ、政治の世界だけは別のようだ。  (静)

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