防災対策に派閥はいらない

 夏場の電力不足が叫ばれている中、大阪ガスが関西電力と中部電力に電力を供給するという。大阪ガスは天然ガス発電所などを所有しており、普段は関電とエネルギー供給を巡って顧客争奪戦を展開しているいわゆるライバル同士。電力不足による大規模停電、計画停電の回避に向けて、「そんなことをいっていられない」とタッグを組む、電力を需要している側としてはほほえましい姿だ。同じ日本人、みんなで力を合わせてピンチを乗り越えようという、当たり前といえばそうだが、一体となった取り組みには純粋に感謝の気持ちが湧いてくる。
 それに引き換え、国会の迷走ぶりには怒りがこみ上げてくる。これからこの日本をどこに導いていこうとしているのか、ビジョンがまったく伝わってこない。先頭に立って被災地を復興させなければならない国民の代表たちはまるで、目の前で人が倒れているにもかかわらず、そっちのけで殴り合いを続けているようにしか感じられない。国の一大事のいま、民主党だの自民党だの派閥にこだわっている一般庶民はほとんどいない、一致団結して日本を建て直してほしいだけ、そんな多くの国民の声が通る国会に早くなってほしい。
 国会ほどのスケールではないが、日高地方でも自治体行政と議会を含めた派閥はあり、こんな小さなコミュニティーの中にも誰は○○派、あいつは△△派だのの話がよく聞こえてくる。緊張感を保つためにはいい刺激になるが、いざといときは足の引っ張り合いをしないようにしてもらいたい。特に防災対策の見直しが求められているいま、国などあてにせず、各地域に見合った防災計画を行政と議会が団結して作ってもらいたい。    (片)

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