「あって当たり前」は危険

 福島第一原発事故以降、自然エネルギーを活用した発電方法が盛んに議論されている。ヨーロッパの大規模太陽光パネルや洋上風力、ニュージーランドの地熱など、世界の先進地がテレビで連日のように放送されており、いろいろ勉強になる。原発の安全神話が崩れ、地球温暖化の観点からも可能な限り転換が必要だろう。多くの国民もそう感じているいまこそ、ターニングポイント。何十年先を見越して、いまから取り組みを始めてもらいたい。
 一方で、災害時の停電対策の必要性も、東日本大震災を受けて活発化している。蓄電池を使い、停電しても2時間以上消えない信号が開発され、問い合わせが殺到しているという。すでに導入している徳島県では、落雷で停電したときも点灯していた実績がある。台風シーズンには日高地方でも信号機が故障する事態はよくある。大規模になると交通パニックを引き起こす可能性もあり、各交差点に警察官を配置すれば、どれだけ人員がいても足りない。地震等の大規模災害となるとなおさらで、すべての信号を停電対応に変更してもいいくらいだ。同じように、停電しても消えない街灯も普及しだしており、いずれは家庭用の照明でも同様の開発がされるだろう。
 各分野の技術の進歩はすさまじく、ありがたい限りだが、もはやありがたいと思うよりも当たり前になってきているのが怖い。電力にしても、あって当たり前の生活をしていると、計画停電といわれるだけでうろたえる。経済への影響や命にかかわる人もいるのでもちろん停電は避けなければならないが、いざというときのために、もう少し日ごろから節電の気持ちを持っていたい。   (片)

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