町民と行政のパイプ役とは

 先日、由良町の門前地区を対象にした町政懇談会が開かれ、取材した。「お足元の悪いなか」門前コミュニティセンターに区民が集まり、畑中雅央町長らと意見を交換。途中トイレに立ったが、始めから終わりまで熱い「質問戦」が繰り広げられていた。
 冒頭、地元町議が「議会に出席している執行部の方々」と述べた通り、町からは畑中町長をはじめ、岡眞治副町長、坂田善幸教育長と各課長らが出席。町民の生の声を真剣に聞き、質問や要望に受け答えしていた。話は農作物への獣害対策を中心に、下水道や農業用水路整備から防犯、防災、ごみ置き場、文化財、天然記念物、町内放送までさまざま。真剣に、そして、ざっくばらんに有意義な懇談だったように思う。
 終盤、区民から「町議の定数を削減してはどうか」という提案があった。「町民の皆さんの声を行政に届ける」議員を「いまの10人から減らせば、もっと仕事をするはず」。畑中町長が「私がどうこう言う話ではない」としながら私見を述べる一方で、出席していた地元の町議3人はどう感じたのだろう。同時に新聞記者としても考えさせられるものがあった。
 獣害対策や下水道整備は議会一般質問でも取り上げられ、まったく声が届けられていないわけではないが、答弁内容の報告があったり、議会放送や広報誌を町民が見ているとは限らない。また、町内放送についての「学校が午前中で終わって子どもたちが帰ってきていても、いつもと同じ時間に児童の下校を知らせる放送が鳴っている」という指摘は筆者でもできるはず。「情報の公開」と「権力の監視」だったか、先輩から教わった、いや聞いたことがある報道の役割。企画ものや発表ものに追われていてはダメだと反省し、仕事に生かしたいと思う。    (笑)

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