使うなら「いまでっせ」

 笑いの帝国、吉本興業が来年4月で創業100周年を迎える。東京に2カ所、大阪に3カ所の劇場があり、所属タレントは800人以上。現在は看板の「お笑い」を支えるタレントのマネジメント、番組制作、イベント、不動産など事業ごとに分社化、持株会社となっているが、関西人ならだれでも知ってる会社。国内最古、最大の芸能事務所であるのは間違いない。
 現在の社長は大崎洋さん。この人はタレント養成所NSCの開設当時の担当社員で、1期生でまったくの無名だったダウンタウンの才能をだれよりも早く見抜き、仕事という仕事もない毎日、マネージャーがいない2人とツレのように付き合いながら、「ダウンタウン使うならいまでっせ」と、関西のテレビ、ラジオ局を歩き回ったという。やがて、世間が2人のおもしろさに気づき、大阪から東京へ進出してからも常に2人を支えながら、2年前、ついに会社のトップの座についた。
 その大崎社長の吉本興業が新たに展開するのが、47都道府県に地元の芸人を住まわせる「住みます」プロジェクト。「地域社会とエンターテイメントの共創」をテーマに、47組の芸人と約5000人の中から選ばれた47人のエリア担当社員が地域の活性化を目指す。和歌山の住みます芸人はNSC29期生の「わんだーらんど」というコンビで、ボケはわれらが美浜町出身の東岸誠君(26)。紀美野町出身の相方、谷坂俊輔君(26)、エリア担当社員の服部希さん(海南市出身)とともに活動をスタートさせた。
 いまはまだ横一線の47組の住みます芸人。どの芸人が飛び出し、どのまちが芸人とともに元気になるか。わんだーらんど、「使うならいまでっせ」。(静)

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