御坊の「日本一」生かそう

 かつて水不足のためサツマイモや麦しか栽培できなかった名田の農地は、昭和40年代に農業用水が引かれ、さらに水質改良、農道新設などが行われ、いまではスターチス、スイートピー、カスミソウなどが栽培される日本一の花の里に生まれ変わった。そんな土地改良施設を維持、発展させてきた名田周辺土地改良区がことしで創立50周年を迎え、先日記念祝賀イベントも実施された。前田敏雄理事長は式典で「名田周辺地域の大きな財産であるこの土地改良施設を守り育てることが世代を超えた私たちの使命だ」と決意。土地改良区は地元農業振興になくてはならない組織で、ぜひ今後も頑張ってもらいたい。
 さて、記念祝賀イベントではスターチスの花摘み体験が行われたが、子どもから大人まで大人気。特に無料で摘み放題ということもあって、両腕いっぱいに抱え込むほど摘んでいる子どもたちもいた。スターチスといえば紫やピンクなどの色があり、花が歯ブラシの形のようになっているのが特徴。見た目の派手さはないが、シャンと立っている様子は気品が漂う。日持ちもよく、自宅での観賞用にもってこい。だからこそ花摘み体験に多くの人が参加したともいえる。
 前々からいっているが、これだけ喜ばれる花摘み体験を本格的に観光にすべき。摘み取った花は土産にきっと喜ばれるはず。いま人気があるのは日帰りツアーだから、花が枯れることもないだろう。また、観光客を呼ぶにはセールスポイントが必要だが、「日本一の花の里」は十分に使える。もちろん花摘み体験だけでは1時間ぐらいしか持たないので、他の観光地巡りと組み合わせる必要がある。とにかく御坊で数少ない「日本一」を生かしてはどうか。    (吉)

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