出荷規格外の花の活用へ

 先月26日付で「日本一の花の里はどこに?」という題名の小欄を書いたところ、読者から「私も花のまち御坊に花がないのを寂しがっている1人です」と共感をいただく投稿が寄せられた。3年前に奈良県からIターンで市内に移り住んできた方で、県外の人の目線で見た率直な意見。つまり他府県から観光客がきても同じような印象を受けるのだと、あらためて思った。確かに名田の花き団地に行けばスターチスやスイートピーが無数にある。しかし、それ以外の場所にはあまり目につかない。花のまち御坊に来てみたら花がない。これは観光の大きなマイナスだ。
 さて、その方からはおもしろい提案もいただいたので紹介したい。市内に移住してから老人保健施設の園芸ボランティアを始めたそうだが、活動を通じてスターチスをいただき、近所の花き農家からはたくさんのスイートピーをもらったそうだ。そこでひらめいたのが、「出荷の規格外で捨てる花や、植え替え時期で抜いてしまう花を利用して、JR御坊駅前や周辺を花のまちにあった景色にできないか」ということ。本人もいっているように花を提供してくれる農家や花を飾るボランティアの協力なくしてはできない話だが、行政の支援も受けながら取り組んでみるのもいい。ちなみにJR御坊駅前では地元道路愛護団体の「クロガネモチロード小松原」が道路沿いに四季の花々を植えており、こういった団体と協力するのも手だろう。
 いずれにしても花のまち御坊の活性化をIターンの方が真剣に考えてくれているのは心強い限りで、地元市民にもいい刺激になる。筆者も紙面で一助になれればと願う。     (吉)

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