ハングリー精神見習おう

 3万6000人ものランナーが首都を駆け抜けた東京マラソンで堂々の3位、日本人トップでゴールを切ったのは、なんと市民ランナーの川内優輝さんだった。「市民ランナーでもやればできることを示せた」と誇らしげだったのが印象的。埼玉県の高校の事務職として勤務する公務員が、恵まれた環境で日々練習している実業団選手に勝ったという事実は、一生懸命頑張っている多くのアスリートに勇気を与えたのではないだろうか。歯をくいしばり、まさに最後の最後まで一切手を抜かず全力でゴールテープを切った姿は、純粋に気持ちがよかった。運よく世界選手権切符を手にしたシンデレラボーイではない、努力に努力を重ねた結果である。
 学習院大学時代は、学連選抜として箱根駅伝に2度出場し、いずれも6区で区間6位と3位を記録した実力の持ち主であったという。もともと力があったとはいえ、これだけの結果を残す原動力となったのは何なのだろうか。それは、絶対にやってやるというハングリー精神だろう。実業団に誘われもしたが、仕事と両立しながら練習する自分のスタイルを貫き、大舞台で結果を出した。見習うべきところは非常に多い。
 このぶれない気持ちを最も見習ってもらいたいのは、やはり政治、行政にたずさわっている方々だ。とくにまちを動かす役場職員や議会議員の皆さんには、「このまちをこうしたいから、とことん頑張る」というハングリー精神を忘れないでほしい。そして住民自身にも同じことが言えるだろう。川内さんの激走を見て、日本全体にハングリー精神が求められているように感じたのは筆者だけだろうか。   (片)

関連記事

フォトニュース

  1. は~い!

写真集

戦争体験者に聞く 終わらざる夏

  1. 乳飲み子抱え上海から引き揚げ 御坊市島に暮らす98歳の嘉美(よしみ)さんは、1921年(大正1…
  2. 34年前、活字にならなかった一冊の本 活字の本として出版されることのなかった、一冊の戦争体験集…
  3. 船団護衛の海防艦で南方へ 1923年(大正12)8月19日、夏目英一さん(95)は日高郡旧野口…
  4. 千人針と250人分の寄せ書き発見 「あれ、これは何やろ」 1999年(平成11)8月、母の薫(か…
  5. 飛行兵志願も母が反対 小瀬輔造さん(89)は1930年(昭和5)1月7日、日高川町…

日高地方などのイベント情報

  1. 日高町第3回納涼夏祭り

    8月 25 @ 3:00 PM

Twitter

書籍レビュー

  1.  「バイバイ、ブラックバード」を読むと、原典に当たる太宰治の「グッド・バイ」が読みたくなったので、文…
  2.  作者の生まれは明治18年。明治45年に執筆され、初版は大正10年とかなり古いですが、繊細な描写が特…
  3.  6月19日は桜桃忌。芥川龍之介の河童忌、司馬遼太郎の菜の花忌ほど有名ではありませんが、太宰治の命日…
  4.  銀行に7年間勤務した経験を持ち、「半沢直樹」「陸王」「ルーズヴェルト・ゲーム」など人気ドラマの原作…
  5.  幅が狭く、カーブが続き、前から車がくればすれ違うこともできず、一つ間違えば谷底に転落してしまう…。…
ページ上部へ戻る