子どもの心育てるのは人

 1月があっという間に行き、立春も過ぎて暦の上ではもう春だ。卒業、入学、別れと出会いの季節もすぐにやってくる。考えてみれば、人生は別れと新たな出会いの繰り返し。そうやって知らず知らずのうちに豊かな感情や人への思いやりを育んでいるのだと思う。入園、卒園、入学、卒業、そしてまた入学と、当たり前のことだが友達と離れ離れになる寂しさ、また新しい友達との出会いを楽しむことを子どものころから自然と経験してきて、いまの自分がある。とくに子どもにとってよき出会いとは、友達だけでなくどんな大人、どんな先生と出会うかでも考え方や価値観は変わってくる。
 筆者のふるさと印南町では、4月から町内の幼稚園と保育園が一体となる認定子ども園がいよいよ開園する。運営するのは町ではなく、社会福祉法人、いわゆる民間で、民設民営の認定子ども園は日高地方で初のオープンとあって、町外からの関心も高い。先進的なモデルケースとなることは間違いないが、預ける保護者にとってはすべてが初めてのことで不安があるのも事実。ましてや町内に1つしかない園、ほかに選択の余地はない。民営とはいえ、町はこれまで以上に保護者とのパイプ役となる必要があるのは言うまでもない。
 子どもたちにとってはどうか。町営だろうが、民営だろうが、そんな大人の事情は関係ない。どんな素晴らしい教育・保育プログラムを整え、設備を充実させたところで、子どもたちの心を豊かにするのは、人でしかないのだ。たくさんの新しい友達とのふれあい、よき先生方との出会いがあることを大いに期待し、新しい船出を保護者がしっかり見守っていこう。     (片)

関連記事

フォトニュース

  1. 今年で25年目です

戦争体験者に聞く 終わらざる夏

  1. 出撃直前、さくら弾機が炎上 極秘扱いで「知られざる特攻機」とも呼ばれたさくら弾機は、直径1・6㍍、…
  2. 飛行機乗りが夢だった 1944年(昭和19)6月、日本はマリアナ沖海戦に敗れてサイパンが陥落し、絶…
  3. 激戦のフィリピンで6年 日米開戦直後の1941年(昭和16)12月22日、日本は米軍の支配下にあっ…
  4. 空襲に怯え、悲痛な思い 大戦末期、空襲に怯え、悲痛な思いをした御坊市島の竹田(旧姓=山﨑)玉枝さん…
  5. 根室空襲、艦載機が猛爆 大東亜戦争末期、制海権を失った日本は北海道まで米軍に押し込まれ、1945年…

日高地方などのイベント情報

現在予定されているイベントはありません。

Twitter

書籍レビュー

  1.  みなべ町の高城小学校(原啓司校長)で21日、「高城ロックンロールフィールド」が開かれ、1980~9…
  2.  還暦を過ぎても精力的に新作を発表し続ける東野圭吾。木村拓哉と長澤まさみ主演で映画化もされた人気シリ…
  3.  1945年8月15日正午、天皇陛下がラジオで国民に向けて終戦の詔書を読み上げ、国民はこのいわゆる玉…
  4.  テレビで見ない日はないぐらい、ニュースを視聴者に分かりやすく解説してくれるジャーナリスト池上彰氏。…
  5.  元アニメーターで江戸川乱歩賞作家、真保裕一の「行こう!」シリーズ最新作。今年5月に文庫化されました…
ページ上部へ戻る