みんなで子どもを守る

 2月は逃げる、3月は去る。寒さへのなぐさめや時間が経つのは早いという意味で使われる言葉。テレビではランドセルのコマーシャルが流れている。先日、同級生との間で「うちの子は黄色のランドセルがいいって言うんよ」という会話になった。季節が過ぎ行くのと同時に年を取るのも早いものだ。
 由良町を担当させてもらって5年。少し顔も売れたか、学校の中でも外でも子どもたちが元気いっぱいあいさつしてくれる。何ともいえないくらい気持ちがいい。一方世間では、子どもが被害に遭う事件が増加しており、心配する。平成13年、大阪教育大学付属池田小学校に凶器を持った男が侵入。児童と教諭合わせて23人が殺傷される事件が起きた。皆さん覚えていますか。
 自宅から歩いて5分のところに小学校がある。「先生の名前わからんわな」という声を聞いた。防犯上、児童の名札は廃止か校内のみの着用に限定される傾向にあるが、地域とのつながりを深める教育が盛んになる中、教員は名札を着用すればいいと思う。また、付属池田小では名札と笛をセットにしていると聞いた。子どもたちを襲う犯罪者は自分より弱いものを狙う、気の小さい人が多いといわれ、また、逆に教諭らも大声を出せるかどうかという点で有効だという。
 付属池田小事件が起き、もうすぐ10年。同校の校長は以前「安全を見つめる活動は子どもたちにとって自分、友だち、家族、先生(学校)、地域を見つめることにつながり、まなざしの実感、連鎖、『看る』『聴く』『感じる』が安心・安全を形成する」と話していた。子どもたちの無邪気な笑顔を守るために学校、家庭、地域が一つになり、もう一度、何度でも安心・安全を考えていく必要がある。  (笑)

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