犯罪抑止は他力本願じゃダメ

 寝正月がここ数年の定番だったが、ことしは元旦から印南町の真妻山登山に参加させてもらった。標高は富士山の7分の1程度だが、その美しさから日高富士と形容されるだけあって、運動不足の体にムチを打って登りつめた頂上は雪景色。5、6年前に初めて登ったときには見ることができなかった白銀の世界は、疲れを忘れさせてくれる美しさだった。雲のせいで山頂からの初日の出は拝めなかったが、御来光を目当てに登ったわけではなく、普段怠けている自分に喝を入れるのが大きな目的だったので、ミッションはクリアできた。ことしはいい1年になるかもと他力本願にならず、充実した年になるよう努力するというのがことしの目標である。
 年の始めというのはやる気が高まると同時に、少し不安になる。事件事故を担当しているからだろうか、ことしは血なまぐさい犯罪が起こらなければいいのだが、と本気で願う。2011年はまだスタートしたばかりだというのに、全国では痛ましい事故や子どもが巻き込まれる事件が相次いでいる。誰しも、巻き込まれるなんて思っていなかったはずだ。いつどこでなにが起こるか分からない世の中、日高地方では何もなければとの思いがこみ上げてくる。
 圧倒的大多数は善良な住民であり、事件に巻き込まれることはほとんどないと信じたいが、ごく一部の犯罪者が人の隙をうかがっているのが現実。充実した年にするにはまず安全な生活が大前提であり、警察に犯罪抑止を任せっきりになってはダメ。どうすれば自分が被害に遭わないか、防げることは自分で防ぐ努力が必要。犯罪や交通事故の抑止は、他力本願では達成できない。    (片)

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