シリーズ「田舎暮らし」⑧ プレミオクラブ

2010-6-25-1.jpg 民間事業者による別荘や田舎暮らしのセカンドハウスの販売が進む美浜町三尾地区では、 県外からのIターンなどで田舎暮らしを始めた人たちが地元の人と手を組み、 魅力あるまちづくりに取り組んでいる。 2年前、 地域の交流・活動拠点だった小学校が廃校となってからは、 健康づくりと交流を目的としたグラウンドゴルフのサークルも発足。 校庭には毎日のように会員たちの明るい笑い声が響き、 グラウンドや校舎周辺は 「廃校になる前よりきれいになった」 という声も聞かれる。   サークルの名称は 「プレミオクラブ」。スペイン語で「優れたものに贈られる賞」という意味の「プレミオ」という言葉に、「三尾」が含まれていることから名づけられた。三尾小学校がおととし3月末で廃校となり、グラウンドゴルフは毎週2回、老人クラブの活動として練習が行われていたが、廃校を機に老人クラブだけでなく広く区民の交流の場をつくろうと、1年前の6月4日、プレミオクラブが発足した。会員は現在、61人をかぞえ、50代から94歳のおばあちゃんまで幅広い世代が参加している。約3分の1の20人ほどが県外からの移住者だ。
 毎月の競技会には平均40人が参加。上位入賞者はポイントを獲得し、年度末に集計して表彰される。ホールインワンや自己ベストを更新すればポイントがつき、上位3人には次回からハンデがつけられ、女性も高齢者も 「みんなが優勝を狙える」ルールが特徴。また、毎月、その月の誕生日の会員にプレゼントが贈られ、競技会の連続出場、ホールインワン記録などもあり、目標達成者にはささやかな賞品を贈ることで、みんなの励みとなっているという。
 初年度は6月から3月まで毎月、計10回の定期競技会と女性だけのレディース大会、夫婦や親子のペア大会なども開き、 ▽ベストスコア賞▽最多ホールインワン賞▽最少平均実打数賞の 「プレミオクラブ三賞」 はそれぞれ、中村ミツ子さん(31打)、吉田婦美枝さん(7回)、橋野輝夫さん(8回出場で2ラウンド平均42・25打)が獲得した。
2010-6-25-2.jpg 46年前、日高川町 (旧美山村皆瀬) から嫁いできた宮本美沙子さん (77) と、 50年以上前に上富田町から嫁いできた楠本千代子さん (77) は、 ともに老人クラブでもグラウンドゴルフを楽しんでいる仲よし。 「プレミオクラブができてから、 毎日練習できるようになってうれしいです」 「ここへ来ればみんなとおしゃべりするのが楽しいし、 都会から来た人とか、 いままであまり話す機会のなかった人とも知り合え、 友達もたくさんできました」とにっこり。調子がいいときは毎日でも、 しんどいときは無理せず休む。 マイペースで参加できる気楽さがお年寄りにはうれしい。
 約20人いるIターン組の会員の中でも、 三尾定住歴が最も長い人の1人が相田ヒデ子さん(74)。 いまから13年前の平成9年、 釣りが大好きで田舎暮らしにあこがれていた夫の定年退職を機に、山形県山形市から引っ越してきた。ウオーキングが趣味で、花見の季節など、年に数回は日の岬パークまで歩いてのぼり、引っ越してきた当初はよく御坊市内まで歩いて買い物に行っていた。 いつも競技会の前に4、 5日練習するというプレミオクラブは、 「散歩で顔を合わす程度で、 名前も知らなかった人とも仲よくなれました。 小学校は廃校となりましたが、 健康のためにも、 またこうして新しい集いの場ができてうれしいです」 と話している。

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