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 怒涛のような新刊ラッシュに焦りながら、書けるところから一つ一つ...。

 まずは。
 実写映画版も公開され(この辺ではやってないのでまだ観てないけど...)、注目度抜群の、

 「あさひなぐ」第24集(こざき亜衣著、小学館)。

 奇しくも(ってことはないけど)、進撃の巨人、弱虫ペダルの最新巻と同じく、主人公側からみて敵サイドに照準が当てられる展開。

 熊本東。あの一堂寧々が前にいた学校......。
 最近、とみに記憶力のない私は、「あ~っと、和歌山合宿で一緒だったっけ、でも『八重違いたい』のあの笑顔しか覚えてない...」と焦ってしまいました。
 
 それぞれのグループにはそれぞれのグループ独自の「人格」のようなものがあって、熊本東のそれは、「ペダル」の箱根学園に近いかな?とも思ったのですが...それともまた違いますね。あそこにはこんな突出した不穏分子はなかった。
 百合音(って、どうしても「百合根」を思い出してしまう...)よりもさらに不穏の度合いが高くなりそうな、島田十和。
 部内試合と九州大会を経て劇的に変わる、その容貌。    
 火を点じた百合音自身もたじろぐほどの。
 まるで別人が中から生まれ出たような、鮮やかな。
 
 前髪のピンを無造作に外す描写が利いてますね~。
 そこに至るドラマは、長編のダイジェストのようですが十分濃密で、説得力がありました。

 彼女の存在が。
 まだ今の時点では遠くに見えている、二ツ坂との闘い(あるのかどうか、今の時点では未知数ですが)を不穏なものにする因子になっていく予感がします。

 戸井田奈歩と宮路真春は「絶対的エース」という点は共通していても、決定的に違うところがある。
 奈歩がその場に君臨する「太陽」なら、真春は「風」。
 限りなく自由で、美しい。
 つまらないこだわりは持ち合わせていない。
 何物にも自分を促えさせない。

 「美しい薙刀」を追求する奈歩。

    試合がしたい。

    本当の薙刀の、美しい試合が。

 彼女が構える切先の向こうに立つ、爽快な風のような存在。
 涼やかに目を開いた、仮想の宮路真春。

 ...しかし。現実の真春は。

 初めて経験する「ロッキング」という膝の状態が、部に恐慌をもたらし読者をたじろがせる。
 ...そんな恐ろしい状態の膝を抱えて、本当にインターハイという全国最高の舞台で闘えるものなのか...?

 ...という不安を内包したまま、チームは2年目の「地獄の夏合宿」へ...。

 大工ちゃんが、昨年の旭のポジションにいます。
 それと、ここへ来て妙な存在感を出してきたトドさん。

 人と人との葛藤はいつも、計り知れない方向へ渦巻いては思いがけないドラマを生み出していく。
 大工ちゃんの心のモヤモヤは、一体どんな形で渦を巻いていくのか。

 そしてこれまで経験したことのない、「心」を鍛える時間。

 無言の行――。

  「今までやった稽古の中で、最も異質で、最も辛い三日間」。

 少しずつ、少しずつ、近づいてくるインターハイ。
 熊本東側が詳細に描かれることで、その闘いの場をワイドな視野で俯瞰し、仮想することができる。 
 ちょっとだけ出雲英豊の名が出てきたことも、その効果を高めているようです。

 次巻以降の展開が、ますます待たれます。
 不穏な夏への高まりが。



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プロフィール

サト 日高新報記者。文化関係等の取材、編集整理、連載随筆や投稿原稿の編集を担当。空いた時間が少しでもあれば、本か漫画を読まずにはいられない。料理や洗濯をしながらも、可能な限り本を手離せない真性活字中毒。常に面白い本の情報を求めています。音楽や映画、歌舞伎など舞台芸術も大好きです。ひのえうま生まれの女。

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