想像・創造する力

 大人になったら、どんな仕事に就きたいか。子どものころ、ほとんどの人が一度は考えた、また親や学校の先生に考えさせられたことがあると思う。自分自身、夢というようなものは持っていなかったのだが、作文などで「何でもいいから」と書かされたのを記憶している。幼児や小学生低学年の時には、物心ついたころから野球が好きだったので、とりあえず「プロ野球選手」。もう少し成長すると、安定の公務員。身近な存在の「学校の先生」とかを〝夢〟に仕立てて成長してきた。

 昭和48年生まれで、ちょうど平成に改元された時は進学先を決めなければならない中学3年生。その後も平成の前半は、大学などへ進学するのか高卒で働くのか、大学へ行くなら進学先はどこにするのか、さらに大学4年生になれば就職活動があり、人生を左右する分岐点で進む道の選択を繰り返した。幼いころと同様に、とくにしっかりと定めた進路があったわけではない。当時の自分がいまの新聞記者になっている自分をみたら「まさか」という感じだろう。

 平成から令和へ時代は移った。平成の30年余りの間に、インターネットが一気に普及、スマホなど便利な通信機器も登場。情報化社会が進展した。近年ではAI(人工知能)がどんどん進化し、活用する企業も増えている。新時代はどんなになるのか、柔軟でない頭では想像もつかない。

 中3の時、「ユーチューバー」なんてものはなかったし、それが職業になっているとは想像もできなかった。でも、いまでは子どもがなりたい職業の上位に入るほどだ。令和の新時代。これまでのように選択だけの人生ではなく、想像・創造する力が求められるのは間違いがない。(賀)

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