情報時代に高まる敬意

 天皇陛下の即位を祝う一般参賀が行われ、陛下は皇嗣秋篠宮ご夫妻らとともに宮殿のベランダに立ち、「皆さんの健康と幸せを祈るとともに、わが国が諸外国と手を携えて平和を求め、一層の発展を遂げることを心から願っております」とお言葉を述べられた。

 参賀者はことし1月の前の天皇陛下最後の一般参賀より約1万3000人少なかったが、皇居は延べ14万人以上の熱気と祝賀ムードに包まれた。ニュースを見ながら、いつか自分もと思いを強くした。

 30年あまり続いた平成の時代は、なんといってもインターネットが世の中を大きく変えた。無限の情報空間でビジネスに成功した人もいれば、身を持ち崩して行方知れずになった人もいて、あらゆる分野で変革の波が押し寄せている。

 報道の世界は情報の発信者が大手メディアだけでなくなり、個人の誰もがいつでもどこでも、情報を発する側になった。事実よりも思想が優先する偏向記事、悪意ある虚報は瞬時に指摘・糾弾されてしまう。

 テレビ、ラジオ、新聞はいまやローカルメディア。ネットニュースやSNSが政党、政治家、メディアのダブルスタンダードをあぶり出す。先の自民党の萩生田幹事長代行の消費税発言騒動はその典型。政治家として至極穏当な見解の何がどう問題なのか。

 情報時代の平成の30年は、皇室への国民意識の変化も感じる。ある調査では、天皇陛下や皇室に対して20年前は半数近くが無関心という回答だったが、いまは尊敬・好感という回答が8割近く、スマホ世代の10~30代の割合が高いという。

 この世論調査や先の一般参賀をみても、皇室に対する国民の敬意は揺るぎない。これからの令和もいい時代になるだろう。(静)

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