危険業務従事者叙勲 日高地方から2氏

 警察官や消防士など著しく危険性の高い業務に精励した人を対象とする危険業務従事者叙勲(21日発令)の受章者が発表され、県関係は29人が受章する。日高地方からは警察功労で元県警部の原均氏(71)=御坊市湯川町富安=が瑞宝双光章、同じく元県警部の西功氏(71)=御坊市湯川町小松原=が瑞宝単光章を受章。今月下旬に各省庁、県で伝達があり、その後、拝謁が行われる。

原 均氏(71)

 日高川町三佐出身で1967年4月に警察官となり、和歌山東署から08年3月の御坊署島田駐在所で退職するまで41年間にわたって勤務。うち33年間を本部や各署の生活安全部門で過ごし、刑法犯以外の覚せい剤取締法、銃刀法、産業廃棄物処理法、売春防止法違反といった「特別法犯」の検挙に汗を流した。

 特別法犯の検挙は、対象の人物や組織に気づかれないよう捜査する内偵が中心。なかには半年以上に及ぶケースもあり、大阪・淀川の河川敷で夜を明かしたこともある。家宅捜索や現場に踏み込んだとき、空振りだった場合は捜査が振り出しに戻るため、逮捕したときは一安心。情報が漏れないよう「保秘」を信条に、取り調べでは「誠実」を大切にしてきた。

 本部生活保安課時代の98年7月、和歌山市園部で「和歌山毒物カレー事件」が発生。関係者の行動を時系列でつかみ、容疑者を割り出すため、各捜査員が拾ってきた情報を集約する任に当たった。その年の暮れまでほぼ休みなし。捜査本部のある和歌山東署内に詰め、朝から捜査会議が終わるまで、日付が変わることもたびたびあり、「容疑者逮捕に『やっとか』という思いでした」と振り返る。

 退職後、現住所に移り、警友会メンバーとして後輩を応援。受章に「とてもありがたいこと。仲間や地域の皆さんの支え、家内の助けのおかげです」と笑顔を見せ、さらなる事件・事故の減少を願っている。

西 功氏(71)

 1966年に警察官となり、05年に退職するまで39年のうち、実に35年間を白バイ一筋で交通事故防止に力を注いだ。

 湯浅警察署を振り出しに交番や交通課で勤務したあと、70年から本部交通機動隊に配属。警察官になったときから憧れていた白バイ隊員となり、退職するまで乗り続け、「白バイの西」としていまでも県警で有名。“日本一の白バイ隊員”として「列島警察官24時」「熱血警察官24時」と2度のテレビ出演の経験もある。当時、白バイ隊員に密着したのは初めてで、ヘルメットにカメラを搭載する方法が初めて採用されるなど、全国の先駆けになったのが思い出の一つという。

 御坊署に設置された中紀分駐所で御坊から新宮までを担当。毎日数百㌔の距離を走り、機動力を生かして重大事故に直結する超高速などの違反の取り締まりに明け暮れた。「逃げ得は許さない」を信条に、逃走車は徹底的に検挙。逃さないよう、管内のすべての道を把握するよう普段からパトロールした。忘れられないのは、83年、串本町で行われた全国豊かな海づくり大会に出席した当時皇太子だった上皇、上皇后両陛下を御坊駅から串本まで先導したこと。栄誉な任務をまっとうした。退職後は交通安全協会御坊支部事務局長として13年勤めた。

 受章に「35年間一度の事故もなく務められたのが自慢です。家庭を守ってくれた妻のおかげで好きな仕事をすることができた」と内助の功に感謝する。

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