移動スーパーとくし丸にAED

 JA紀州(芝光洋組合長)が事業展開している移動スーパー「とくし丸」に、心停止時、自動的に心電図の解析をし、必要があれば電気ショックを行い心臓を正常なリズムに戻す医療機器AEDが搭載された。買い物困難者の支援だけでなく地域の見守り隊としても期待されるとくし丸に、心強いアイテムが加わった。

 とくし丸は現在6台があり、日高地方と田辺市龍神村の登録者宅約700軒に週2回訪問し、対面で商品を販売するのに加え、各市町と見守り協定を締結し、高齢者らの見守り活動を担っている。この活動を助けるためAED導入を決めた。芝組合長は「JAが進める自己改革の一つ。もしものときにお役に立てたい」と話していた。

 AEDは、意識、呼吸がない人を見つけたとき、機器から流れる音声通りに使用するだけと、簡単に必要がある場合のみ電気ショックを行える医療機器。心停止から1分経過するごとに、生存率が7~10%低下し、心臓が血液を送らなくなると3、4分で脳の回復が困難になるといわれる緊急時、救急車の到着までに周囲の人が行える重要な救命方法となる。

 10日にはみなべ、龍神エリアの2人、19日にはそれ以外の4人のとくし丸ドライバーがAED使用方法を学んだ。19日はAコープひだか店で講習会を開き、AEDメーカーのオムロンヘルスケア㈱の古谷恵理さんの指導で、AEDの使い方や重要な心臓マッサージも人形を使って練習した。

 日高川町と御坊市の一部を担当する2号車の北岡正敏さんは「人の命にかかわることで、正直少し怖いですが、万が一のときはやるしかない。いつでも対応できるように、きょう習ったことを日ごろから思い返し備えたい」と話していた。

 とくし丸全6車は、20日からAEDを搭載し、営業している。

写真=AEDの使用方法や心臓マッサージを学ぶとくし丸ドライバー

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