職場では「ザッソウ」

 就寝前、スマホで何か面白いニュースはないかと探していると「ホウレンソウよりザッソウ」というのが気になった。ザッソウ(雑草)。以前、プロ野球の上原浩治投手(巨人)が座右の銘として紹介したことから有名になった「雑草魂」(高貴な身分でない人間が持つ、穏やかなだけの人生では身に付かなかったであろう根性など)のことかと思ったが、そうではなかった。

 「雑談」と「相談」のザツとソウを併せてザッソウ。これが、職場で大事なことだとされていた。入社以来、「仕事する上で大切なのはホウレンソウ(報告、連絡、相談)」と何度聞いたか分からないが、いまはそれよりも大事だという。なぜかというと、報告と連絡はIT技術の進化で、スマホ一つあれば簡単に可能。メールやSNSなどを活用すればわざわざ人を集めたり呼び寄せたりしなくても瞬時に、一斉に、いつでも、しかも確実にできるのだが、雑談と相談はそうはいかない。相手が目の前にいなければ、うまく成立しない。雑談は仲間をよく知ることにつながるし、新たなアイデアが生まれる場、明るい雰囲気づくりにもなる。相談は問題解決に欠かせず、大方、報告と連絡に時間を割くよりも雑談、相談が大事になるとの内容であった。

 仕事の仕方もコミュニケーションのとり方も進化があって当然。「仕事中に雑談はダメ」「全員集めて朝礼」もいいところはあるのだろうが、それで結果が伴うのか、時間の浪費になっていないのか考える必要はある。「連絡、報告したと思う」「何でこうなるの」などと職場での行き違いはどうしても生まれるが、一つでも減らすにはザッソウをもっと取り入れた方がいいのかもしれない。(賀)

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