駅伝の楽しさ少しずつ

 全国都道府県対抗駅伝競走大会で和歌山代表の活躍が目覚ましかった。女子は昨年の37位から大躍進。1分16秒タイムを短縮し、2時間23分00秒の23位でフィニッシュした。男子は順位、タイムとも過去最高となる2時間21分29秒の9位でゴール。これまでの26位(第4回大会)、2時間23分16秒(第19回大会)を大幅に更新した。男女とも日高地方の選手がたすきをつなぎ、チームに貢献したのがうれしいニュースとなった。

 以前は「あまり面白くないスポーツ」と思っていた駅伝だが、さまざまな競技会の取材を重ねるごとに、楽しさが少しずつ伝わってきた。例えば、先の日高地方駅伝競走大会。2位を2分51秒も引き離して3年ぶり12回目の優勝を飾った御坊市のスタッフに取材してみると、現役実業団選手を配した3区までにトップに立てたのが一番大きかったとの話が聞け、期待通りの実力を発揮したその現役実業団選手からは4区以降の頑張りをたたえる声が上がっていた。外野からでは、現役実業団選手の走りが何より目立ったように見えるが、チームではそれだけが独走Vの要因ではないと強調。9人全員が力を出し切ったからこそ、この結果が生み出されたとのコメントが多かった。

 御坊市の場合、現役実業団選手はタイムだけでなく他の選手の精神的な支えになった部分も大きく、見えない力が働いたともいえるのではないか。レースの展開や個々の踏ん張りなどで、実力以上の記録を出せる可能性もあるのが駅伝の魅力の一つ。箱根駅伝で大本命の青学大が敗れたのもいろんな見方をしてみると、ただ単調に走っているだけのレースが楽しく観戦できるようになる。(賀)

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