鈴鹿カートレース 北山さんがシリーズ初制覇

 全国の強豪レーサーが集う鈴鹿選手権シリーズカートレースアバンティクラス(18歳以上、全5戦)の最終戦が今月15、16日に三重県の鈴鹿サーキットで行われ、由良町里出身の北山深翠(しんすい)さん(22)=京都府在住、龍谷大学4年=が優勝、初のシリーズチャンピオンに輝いた。第4戦までトップを走る選手に総合ポイントで大差を付けられていたが、最終戦で逆転、栄冠をつかんだ。

 全長1264㍍を誇り、世界でも屈指の高速コースとなっている鈴鹿サーキット国際南コースを舞台に開催される鈴鹿選手権。10のクラスがあり、アバンティクラスはことし3月からスタートした。

 田辺市中辺路町のレースチーム「FARМ RACING」に所属する北山さんは、初戦が最終ラップに突然のマシントラブルでリタイアとなったが、第2戦はぶっちぎりの優勝。第3戦は祖母の死去に伴い参戦を見送った。第4戦は知人のたっての願いでその知人のカートで参戦。レースの前日に就職試験の面接があり、本番当日はぶっつけでマシンセッティングもできなかったが、3位につけた。最終戦では、公式予選、予選、決勝の3レースとも1位での完全優勝。決勝のタイムは14分28秒308で、2位に4秒724の大差をつけてフィニッシュした。第4戦の終了時点で総合ポイントのトップを走っていた三重県の選手とは10㌽以上の差をつけられていたが、その選手は最終戦が7位と低迷。Vゴールを飾った北山さんのポイントが上回った。23日には鈴鹿で合同表彰式が行われ、シリーズチャンピオンのトロフィーが贈られる。

 昨シーズンのアバンティクラスでは、第1戦で初優勝し、その後が振るわなかったものの、シリーズ3位に入った。今回、初のシリーズ制覇に「第4戦までの点差的に、シリーズ優勝はないと思っていたので意外な気持ち。最終戦はコンディションもよく、優勝は狙えると思っていた」とクールに喜びを表現。来年4月からは地元での就職も決まっており、「今後もやれる時にカートをやれればいいかな」と話している。

 メカニックとして二人三脚で取り組んできた父の憲昭さん(53)は、「応援してくれていた祖母が夏に亡くなったが、天国で喜んでくれていると思う。ことしは初戦でつまずいたので、『楽しんでやっていこう』と楽な気持ちで臨んだのがよかった」と笑顔をみせている。

写真=優勝トロフィーを手に北山さん

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