健康と向き合おう
- 2018/11/22
- 日高春秋
夏の健康診断で「便潜血反応が陽性、精密検査を要する」と判定され、3カ月の予約を待って先日、内視鏡による検査と治療(手術)を受けた。以前なら放っておいたかもしれないが、30代も半ばを過ぎ、そもそも便秘と下痢を繰り返しがちな体質。心配になり、きちんと病院に行ってみた。
健診時の検便も子どものころ以来なら、もちろん内視鏡検査は初めてだった。振り返ってみると、前日から食事制限があり、その夜から絶食。当日は朝から大量の水と下剤を飲み、トイレに通う。まず感動したのはお腹が痛くならない下剤。そして温水洗浄便座を初めて使った。病院では点滴を麻酔と勘違いして不安になり、麻酔は麻酔で効果に驚かされたが、どれもこれもいい経験。ポリープを2つ切除してもらい、結果、いずれも悪いものではなく、本当によかったと思う。
国立がん研究センターのがん情報サービスによると、大腸がんと新たに診断される人は1年間に10万人当たり103人。年齢別の罹患率は、40歳代から増加し始め、50歳代で加速、高齢になるほど高くなる。罹患率の男女比は、1年間に10万人当たり男性で121人、女性で86・4人とやや男性に多い傾向。男性は胃がん、肺がんに次いで3番目、女性は乳がんに次いで2番目に多いがんという。
大腸がんの発生は生活習慣と関わりがあるとされ、赤肉や加工肉の摂取、飲酒、喫煙によって危険性が高まるそう。飲酒以外は後ろめたい気分。健康と向き合う必要があり、がんの早期発見、適切な治療を受けるため、あらためて健診の重要性を感じた。皆さんはきちんと健診を受けていますか。手遅れになる前に自分の健康と向き合おう。(笑)