
由良町は、本年度文化賞を発表した。文化功労賞は40年の長きにわたり音楽文化の普及、発展に貢献している由良女声合唱団(藤本民子代表)、文化奨励賞は日本舞踊の貴山流直門師範として活躍、後進の指導にも尽力している里の園山幸子さん(70)。表彰式は11月3日午前9時から役場で行われる。
由良女声合唱団 1978年、故濵﨑巖氏が創部し、以来数多くのコーラス大会に出場。元気ゆらふるさとフェスティバルや芸能発表会、クリスマスコンサートなど町内イベントに積極的に出演し、全日本おかあさんコーラス大会など町外でも幅広く活動している。福祉施設の訪問や小学校の音楽授業でボランティアとして児童に演奏を教えるなどの普及活動も行っている。ことしで21回目を迎えたサマーコンサートでも町内外から多くの来場があり、美しい歌声を披露した。現在、部員は25人で、毎週金曜日に中央公民館で練習。藤本代表は「地域の皆さまにお世話になりながら活動を続けてきました。もったいない賞をいただき、大変恐縮しています。これを励みにより一層実力のある合唱団にしていきたいと思います」と話している。
園山さん 89年に日本舞踊の深山流の教室で習い始め、95年に名取の試験に合格。97年には貴山流に移り、師範試験に合格。その後、流派直門の師範となった。町内では花水木と山百合会の2サークルで講師を務め、同町や御坊市の高齢者サロンなどでも指導。毎年、11月には町中央公民館で芸能発表会もあり、生徒を指導している。東京都で行われている、貴山流貴山観史朗の会にも出演。受賞に際して「何か一つ芸を身に付けようと舞踊を始めました。こういった形で認められてうれしく思います。舞踊は奥が深く、これからも頑張っていきます」と張り切っている。
写真=歌声を披露する由良女声合唱団(ことし8月のサマーコンサート)㊤と園山さん