台風24号 日高地方は住民422人避難

 大型で非常に強い台風24号は30日夜、田辺市付近に上陸し、東日本から北日本へと列島を縦断した。和歌山県内は那智勝浦町で1時間に121㍉の猛烈な雨が降り、串本町など南部を中心に床上浸水や崖崩れの被害が出たが、日高地方は雨、風とも先月4日の台風21号に比べれば弱く、とくに大きな被害はなかった。

 台風接近に伴い、和歌山県は30日夕方から風が強まり、気象庁の日高川町川辺観測所は午後6時43分、最大瞬間風速32・9㍍、日高町の日高広域消防本部では台風通過後の10時から11時にかけて、川辺と同じ32・9㍍の最大瞬間風速を観測した。

 雨は県の日高川町川辺観測局で午後6時から8時にかけての時間雨量が20㍉を超えたが、降り始めからの累積は145㍉にとどまり、日高川の水位は同町川辺観測局(早藤)で一時、氾濫注意水位(4・6㍍)に達したのが最高だった。

 日高地方で負傷者等の報告はないが、みなべ町で民家の床下浸水が1軒、道路では由良町大引―小引間の県道御坊由良線、美浜町和田の煙樹ケ浜沿いの県道御坊由良線などが越波により全面通行止めとなり、由良町の県道御坊由良線を除いて1日午前中にすべて規制は解除された。

 住民避難は日高地方7市町で422人、田辺市龍神村の108人を合わせた本紙エリアは計530人。美浜町は三尾地区(逢母)の10世帯20人、浜ノ瀬地区の海岸沿い20世帯40人に避難指示を出し、御坊市では福祉センターなどに避難した100人のうち約40人が避難所で朝を迎えた。

 JRきのくに線は30日、和歌山―新宮間が終日、特急、普通列車とも運休。1日は特急列車が午後から、普通列車は午前10時前後から和歌山―紀伊田辺間で順次運転を再開した。この影響で紀央館高校は1日のテストを2日に延ばし、日高高校、南部高校は通常通り授業を行った。

写真=由良町大引-小引間の県道は越波により全面通行止めに

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