仏の美術展で田中さんの日本画入選

 美浜町和田の田中美惠さん(68)が制作した日本画が、歴史と伝統のあるフランス芸術家協会主催の美術展、第229回「ル・サロン2019」で入選した。4度目の挑戦で初の快挙。「コツコツやってきたことが実を結んで、うれしいです」と喜んでいる。同展は来年2月13日から17日まで、パリのシャンゼリゼにあるグラン・パレで開かれる。

 ル・サロンは、350年以上の歴史を持つ世界最古の公募展。17世紀にルイ14世の布告で始まった王立絵画彫刻アカデミー(現フランス学士院)の作品展を受け継ぎ、ルノワール、ミレー、モネら歴史的に有名な画家もル・サロンで名声を勝ち得てきたという。

 田中さんは高校時代に美術部に所属。日本画は三十数年前に御坊市の公民館講座を受講したことがきっかけで始めた。戸根騏一郎さん(日高川町)の指導を受け、ひなげし会に所属して活動。現在は美浜町文化協会・日本画群青の会会員で、独自に制作活動を続けながら御坊市展日本画の部の審査員も務めている。今回の受賞作品は「春野」。10号F(53×45・5㌢)の大きさで、散歩途中に見かけたアケビの花にクマバチが飛んできたところを描いている。ハチの大きさのバランスなどに苦心したという。以前は大作も手がけていたが、最近は10号前後の小品が中心。数年前から、10~50号が対象のル・サロン展に出品していた。「入選などは無理と思っていたので、知らせを受けても実感が湧きませんでした。今は一人で試行錯誤しながら描いていますので、作品も誰かに『これでいい』と言ってもらうのではなく自分でOKを出さねばならず、本当にいいのかどうか不安でした。私のスタイルで描いた作品が認めていただけて、とてもうれしいです」と喜びを話している。

写真=入選作品の「春野」

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