南さんと辻本さんに県ナース章

長年、保健師や看護師として医療機関等に勤務し、地域医療、保健福祉の向上に貢献した人をたたえる県ナース章の受章者が決まり、本年度は県内で14人が選ばれた。日高地方は御坊市の職員で保健師として働く南ふみさん(59)=御坊市名田町野島=、御坊市の塩路内科胃腸科に勤務する准看護師辻本多惠子さん(66)=日高川町小熊=の2人。10月4日、県庁正庁で仁坂吉伸知事から表彰状と純銀製のメダルが授与される。

県ナース章は1970年から始まり、昨年度までの受章者は保健師70人、助産師63人、看護師296人、准看護師45人の計474人。本年度は保健師2人、助産師2人、看護師9人、准看護師1人が受章する。

南さんは1980年に看護師、翌年には保健師免許を取得し、同年から市役所に採用され、37年にわたって市民の健康増進に努めている。

職員採用時、保健師は南さんを含めて3人しかいない中、母子保健分野や障害児支援では乳幼児期から就学までの一貫した支援体制づくりに尽力した。02年度には母子保健の将来を考える市母子保健連絡協議会、08年度には乳幼児期から学校保健へつなぐための発達支援検討会を設置し、県内でいち早く5歳児健診を導入するなど就学支援体制を構築した。14年度には県立医大等と協定を締結して、受動喫煙防止の研究を実践して成果を挙げている。昨年度には子育て世代包括支援センター「にっこりあ」のオープンに力を注ぎ、妊産婦のよき身近な相談相手として子育て世代に寄り添っている。現在は統括保健師として各課との調整役、後輩保健師の育成に熱心に取り組んでいる。

「どうすれば住民の皆さんに喜んでもらえるかを考える」がモットー。「にっこりあのオープンなど、子育て支援は軌道に乗ってきたので、今後は、御坊市は平均寿命が短いといわれていますので運動、栄養など生活習慣を改善し、市民の皆さんがより元気で健康になれるよう、関心を持ってもらえるような事業に取り組んでいきたい」とますます張り切っている。

辻本さんは、子どものころから看護師への憧れがあり、高校生のときに田辺市の紀南病院で行われた一日看護師体験に参加して思いを強くし、看護師になることを決意。卒業後は和歌山市吉田の角谷整形外科病院で働きながら、同市医師会の准看護士養成学校に通った。

資格取得後は同病院と美浜町の和歌山病院の外来、手術室などで働き、結婚を機に離職。出産・育児で12年のブランクののち、現在の御坊市藤田町吉田にある塩路内科胃腸科で再び看護師として働き始めた。

診療所を訪れるのは子どもからお年寄りまで年齢層も幅広く、発熱や腹痛などさまざまな症状を訴える。塩路信人院長をサポートしながら、どんなときも患者には常に笑顔を忘れない。「診察室や処置室で患者さんと世間話をしながら、いろんなことを教えてもらっています。人と接し、支えるのが看護師の仕事ですが、ここでは塩路先生はじめ同僚、患者さんら多くの方に支えられ、毎日、楽しくお仕事させていただいています」という。

思いがけないナース章受章の知らせにはびっくりだが、「このような賞をいただけるのは、塩路先生、同僚の皆さんの温かい支えのおかげと心より感謝しています。今後も看護師としての初心、笑顔を忘れることなく、頑張っていきたいと思います」と話している。

写真=南さん㊤と辻本さん

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