停電で思う被災生活

 先月23日、台風20号が近畿地方やその周辺を襲った。熊野川が氾濫するなど、県南部では大きな被害となったが、日高地方では椿山ダムの放流量が毎秒2㌧を超え住民の中に不安が走ったが、すぐに減少し、結果的に大きな被害はなかった。

 ただ、和歌山県など各府県で停電が発生した。日高地方でも各市町で数千軒発生。筆者が住んでいる由良町では300軒程度と周辺より少なかったが、自宅がその300軒の中に入っており、夜10時頃ごろから電気がつかなくなった。停電は特に珍しくなく、たいてい数分で戻るのだが、今回は翌朝の昼前まで約半日間続いた。

 同じように停電になった人は分かるだろうが、その日の夜は蒸し暑く、また暴風雨のため窓も開けられない。筆者もなかなか寝付けず、車に移動したりしたが、結局ほとんど寝られなかった。さらにボタンで流すタイプのトイレも使えず、また冷蔵庫の中のものが腐ってしまわないかも心配。汗をかいたのでシャワーを浴びたかったが、髪を乾かすドライヤーも使えない。車のシガーソケットに指してコンセントを使えるようにするインバーターも試してみたが、出力が低く、ドライヤーは動かなかった。津波などが襲来したときは、数日間こういった状況が続き、その上、水道も使えなくなるのだろう。

 停電には発電機を備えておくのが一番だが、燃料の長期保管が難しそう。数万円出してインバーターを買えば大抵の家電は動かすことができるので、車を発電機代わりにすることもできそう。カセットボンベの備蓄も必要だ。停電の生活はもうしたくないが、被災したときの生活を考えさせられるいい機会になった。(城)

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