郷土の期待の星2つ

 東京の両国国技館で開かれた全国都道府県中学生相撲選手権大会で、御坊市(野口小学校)出身の箕島中学校3年生井ノ上豪志君が初優勝。身長165㌢、体重72㌔と体は大きくはないが、スピードとパワー、抜群の相撲センスで見事、軽量級の日本一に輝いた。

 高校生では県立和歌山商業2年の花田秀虎君の活躍が目覚ましい。今年3月の全国高校相撲選抜大会無差別級、5月の高校相撲金沢大会無差別級を制し、先月、台湾で開かれた世界ジュニア選手権の無差別級も優勝した。

 身長185㌢、体重125㌔。先のインターハイはまさかのベスト16止まりだったが、まだこれからの成長株。知人の近大相撲部OBも、「力は間違いなく高校ナンバーワン。(新宮高校時代、史上初の高校生アマ横綱となった)久島以上の可能性を感じる」と、久々の郷土の怪物に期待を寄せる。

 大相撲は先場所、3横綱と新大関栃ノ心が休場という異常事態だった。関脇御嶽海が初優勝を飾ったものの、横綱、大関が不在で13勝という結果では、正直、喜びも半減というところであろう。来場所以降、万全の横綱、大関を相手にその真価が問われる。

 それにしても力士のけがが多い。稀勢の里は8場所連続休場で貴乃花のワースト記録を更新し、優勝経験もある元大関照ノ富士は、膝の故障と糖尿病で幕下まで転がり落ちた。今年初場所から連続休場の人気者の宇良は三段目まで後退し、まだ復活の兆しは見えない。

 小兵が大物に立ち向かい、速さと技で相手をほんろう、土俵に投げ飛ばすのが相撲の醍醐味。長野県民が郷土の星の御嶽海に熱狂するように、花田君と井ノ上君が将来、和歌山県民を興奮、感動させてくれることを願わずにいられない。(静)

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