外山文治監督 日高地方舞台に映画撮影へ

日高地方を舞台にした映画が製作されることが決まり、8日には監督を務める外山文治さん(37)が美浜町の森下誠史町長を訪ね、意気込みを語った。和歌山出身のプロデューサー前田和紀さんが手がける和歌山を舞台にした映画の3作目。外山監督は海外の映画祭で受賞経験もある実力派で、「地元の皆さんに愛されつつ、全国、世界でも話題になる映画にしたい」と熱い思いを披露した。

 

和歌山市内で撮影され、2016年に公開された「ちょき」、ことし秋公開予定で太地町のくじら博物館を舞台に飼育員たちの夢と希望を描く「ボクはボク、クジラはクジラで泳いでいる。」に続くオール和歌山ロケの3作目。舞台に日高地方が選ばれ、前田プロデューサーが外山監督に作品作りを依頼した。

外山監督は福岡県出身。もともとは小説家志望だったが、高校生のときに友達と自主映画を製作したのをきっかけに、一人ではできない困難さはあるが魅力を感じ、映画の世界に飛び込んだ。伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞2005で脚本「星屑夜曲」が大賞とスタッフ賞をダブル受賞。これまで長編(74分以上)1本、短編3本を海外の映画祭に出品し、老老介護の厳しい現実と夫婦愛を描いた短編「此の岸のこと」がモナコ国際映画祭2011で最高賞の最優秀作品など5冠を受賞している実力派だ。

今回製作するのは自身2作目となる長編。脚本を書き始めたばかりで、今月6日から日高地方入りして自転車や車で各地を巡って作品のイメージやロケ地候補を探っている。撮影は来年夏をイメージ。ロケ地の提供や許可への協力、地域住民への出演協力のため各市町へあいさつに行くことにしており、トップを切って森下町長を訪問した。

作品作りの際は常に一緒に行動しているという俳優の鈴木拓真さん(42)と一緒に訪ねた外山監督は「松林や煙樹ケ浜ではいい画が撮れそう」と絶賛。鈴木さんも「まだ3日目ですが、魅力がありすぎます」と話した。みなべ町では梅農家に話を聞き、介護施設も数カ所訪問する予定。キャストも頭の中では描いているが、外山監督は「きちんとした形で製作発表したい」と説明した。

森下町長は「できることは何でも協力したい」と約束。外山監督は「来年夏といっても、いまからやることはたくさんあります。地元の皆さんにも出演いただくことになると思いますので、ぜひ協力お願いします。地元の皆さんに愛され、東京でも、テレビでも話題作になり、国際映画祭でも賞を狙える作品にしたいので力を貸してほしい」と話した。12日まで滞在し、東京で打ち合わせしたあと、今月下旬から再び日高地方の各所を巡って脚本作りを進める。

写真=森下町長に熱く語る外山監督㊧と俳優の鈴木さん

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