みなべの夏の風物詩

 梅雨明けした日本一の梅産地のみなべ町で、夏の風物詩となっている梅の天日干しが始まった。農家が収穫した梅を1カ月以上塩漬けにしたあと、天日に当てて干して長期間でも保存できるようにする工程。作業場のハウス内には梅がびっしりと並べられ、酸っぱい香りが漂っている。秋ごろまで行われる。

 梅雨が明けて天気が安定し、炎天下となる夏の土用ごろから始まるため、「土用干し」とも呼ばれる。昔は野外で行われたが、雨が降ると乾き始めた梅が濡れてしまうため、近年ではハウス内で行われるようになった。セイロと呼ばれるプラスチック製のざる(約1㍍四方)に塩漬けにした梅が並べられ、ひっくり返しながら3~4日かけて干し上げる。最初は黄色っぽい梅が、日光を浴びることで赤みを帯び、長期間でも保存できるようになる。干しあがった梅干しは品質やサイズに分けて選別され、10㌔入りのたるに入れて加工業者に出荷する。その後、各社で独自の味付けが行われ、スーパーなどで販売される。

 筋地内の農家でも天日干し作業が始まり、自宅近くのハウスで作業。梅をセイロに並べたりひっくり返したりしながら、「不作だった昨年より量が多い。品質もまずます」と話していた。新物として8月ごろから加工業者に出荷され始め、今後は価格の相場が注目される。昨年はA級10㌔で9000円程度で取引された。

写真=ハウス内で梅の天日干し作業

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