現代版の井戸端会議

 「人生100年時代」と言われる中、高齢者の介護予防や健康増進、引きこもり防止などを目的に各地でさまざまな取り組みが展開されている。例えば地域サロンの開設や高齢者向けのイベント、介護講演会などがあり、普段あまり外出しない高齢者にとっても、外の空気を吸ういい機会になっている。
 日高町では、各地域でのサロンが行われていないが、前年度に試験的に実施した「地域カフェ」の取り組みを、本年度から総合戦略の一環で本格的に展開している。地域住民の交流の場にしてもらおうと、同町地域包括支援センターが運営。特にこれをやろう、あれをやろうといった形があるわけではなく、コーヒーやお茶を飲みながら近所の人たちが気軽におしゃべりできる場となっている。
 本年度1回目の田杭集会所では、年配の人を中心に地元主婦ら10人が参加。その様子を見ていると、次々とやって来た人たちが自由に席につき、地元のネタや昔話で盛り上がっていた。よくそれだけしゃべる話題があるものだと、妙に感心してしまうが、単に人が集まる場所を提供するだけで、こういった人と人とのコミュニケーションが生まれるのだと、あらためて感じた。
 言ってみれば、昔の井戸端会議のようなイメージだろうか。近年、高齢者の福祉サービスが充実する中で掃除代行や買い物代行などがあり、便利なサービスではあるが、半面、自分で動かない、外出しないなどの高齢者が増える要因にもなりかねない。そんな時代だからこそ、井戸端会議の場が再び必要なのかもしれない。そして地域住民の顔が見える関係、これは近年警戒されている災害時の共助にも役立つのだから。 (吉)

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