みなべ梅対策協が食害防止啓発

 梅干しの1次加工品にアカマダラケシキスイの幼虫が混入するのを防ごうと、みなべ梅対策協議会(会長=小谷芳正町長)は21日から農家や加工業者の作業所を巡回する啓発活動を始めた。収穫した梅を水に浸漬することで幼虫が排除されることから「30分以上、水に漬けて下さい」などと対策の徹底を呼びかけている。
 アカマダラケシキスイの幼虫は大きさ5㍉程度。熟した果実を餌とするため、梅の実の中に侵入することがある。仮に食べてしまっても人体には影響はないが、全国的に食品に関する異物混入事件がマスコミで騒がれ、田辺保健所にも消費者から「購入した梅干しの中に虫が入っていた」という苦情があるという。
 排除方法としては、水の中で明るい方向へ移動するというケシキスイの習性を利用し、収穫した梅を30分以上きれいな水に漬ける水浸漬を活用。データでは45分で97%以上が離脱し、1時間以内であれば果実の品質低下にはつながらない。産地では07年からこの取り組みを始め、クレームの減少へ一定の効果がみられているという。ほかに対策として、古い梅や傷んだ梅は園外から持ち出して処分することや虫害果実(穴あき果実)の選果選別を徹底することを挙げている。
 協議会では水浸漬の実施を徹底させるため、14年度から巡回活動を実施。ことしも7月上旬まで計4日間行い、町内約150軒を回る。ケシキスイ対策を適切に行っていない場合は注意喚起を行い、場合によっては販売ができなくなることもあるという。
 初日には田辺保健所、日高振興局農業水産振興課、役場うめ課職員、JA紀州担当者の4人が業者や農家を訪問。水に30分以上漬けているかなどを確認した。協議会では「徹底した安全・安心への取り組みを、地域一丸となって進めていきたい」と話している。

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