来春の県議選へ現職中村氏が出馬表明

 来年春に行われる県議選へ向け、現職中村裕一氏(58)=御坊市熊野、自民党県議団・当選8回=が20日、自宅で記者会見し、御坊市選挙区で9選出馬を正式に表明、抱負を述べた。「初心に帰って頑張る」と決意を示した上で、取り組む重点施策には南海地震対策と人口減少対策の2本柱を掲げた。県議選へ向けては共産党新人の楠本文郎氏(63)=御坊市塩屋町南塩屋=が名乗りを上げており、8年ぶりの選挙戦が確定的となっている。
 中村氏は「9回目の当選を目指したい。これまでの経験を生かして頑張っていきたい」と出馬へ決意。これから力を入れて取り組んでいくこととして、南海地震対策と人口減少対策を掲げた。
 南海地震対策は阪神大震災以前から力を入れているライフワークで、「県が目指す地震津波で1人の犠牲も出さないという目標達成には、まだ十分でない部分がたくさんある。特別な配慮が必要な障害を持つ人や高齢者が生活する福祉避難所があるが、さまざまな障害に見合った福祉避難所を開設すべき。避難所等での支援者の育成、備蓄、より実効性のある避難アプリなど、まだまだやるべきことはあり、しっかりと提案、行動していきたい」と力説。
 人口減少対策では、若者の進学や就職先の確保へ向けて力を入れている大学の誘致や新設を継続していくことを強調。県立医大の薬学部、東京医療保健大学、信愛大学の誘致等に加え、県の公募に宝塚医療大学が名乗りを上げるなど大学誘致は着実に進展しているとし、「技術者養成の大学なら、これからも誘致、開校できる。人口が大きく減少するのは若者が進学するときと、就職するとき。進学先や就職先を確保することで人口減少対策につなげたい」とした。
 地場産業の振興を含めた観光振興も和歌山県は大きな魅力と可能性を秘めているとし、「塩屋で水揚げされるアジやサバをはじめ、いいものがたくさんある。観光スポットも磨けば光るものがたくさんあるが、うまく宣伝できていない。観光開発の一つとして、地域の魅力をおもしろおかしく紹介できる人材を育成する仕組み作りにも取り組んでいきたい」などと語り、熊野古道紀伊路の世界遺産登録にも力を入れていくとした。
 8年ぶりの選挙戦へ向けては「これまで取り組んできたことや、考えを市民にきいてもらえるいいチャンス。人柄ではなく政策で選んでもらえるよう訴えていきたい」と話した。
 中村氏は1978年日高高校、83年同志社大学を卒業。衆議院議員秘書を経て87年に御坊市議会議員に初当選。89年11月には県議選に初当選して以来8期連続当選している。

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