ひきこもり回復支援「ヴィダ・リブレ」が本格始動

 美浜町に拠点施設のある若者のひきこもり回復支援のグループ「ヴィダ・リブレ(スペイン語で『自由な生き方』という意味)」がNPO法人となり、昨年末にはホームページも完成、本格的に活動をスタートさせた。今月27日にはひきこもり状態から抜け出しつつある当事者らの集い「アミーゴの会」が開かれ、ロシアのテレビクルーも取材に訪れるなど、その取り組みが国内外から注目を集めている。
 ヴィダ・リブレは、若者のひきこもりと回復支援の研究で知られる和歌山大名誉教授で、精神科医の宮西照夫さん(69)が中心となって設立。美浜町和田に住む宮西さんの自宅そばに活動の拠点施設をつくり、臨床心理士や精神保健福祉士、精神保健福祉士、自身もひきこもり経験のあるメンタルサポーターらが協働でひきこもり当事者の回復支援、家族らの相談などに対応している。
 自助グループの集い「アミーゴの会」は、ひきこもり状態から抜け出しつつある若者の交流の場として毎週土曜に開催。毎回、6、7人の若者が集まり、同じ境遇にある者同士が仲間となり、宮西さんや臨床心理士らも加わって交流を深めながら、少しずつ社会復帰への自信を取り戻し、自分に合った仕事を見つけ就労することを目指している。
 27日はアミーゴの会の特別バージョンとして、公開討論会が開かれ、19歳から39歳までの当事者15人(うち女性1人)が参加。「ひきこもりの休養期間はどれぐらい必要か」「ひきこもりをメリットととらえる社会はつくれないか」などをテーマにざっくばらんに語り合った。
 毎週木曜には宮西さんが若者や家族からの相談に対応(予約制)しているほか、今後はひきこもりの若者が共同生活を送るシェアハウスもスタートする予定。これら全国的にも珍しい取り組みは国内外から注目を集めており、27日にはロシア最大のニュース専門テレビ局「ロシアトゥデイ」が取材に訪れた。アミーゴの会の様子や宮西さんへのインタビューを撮影し、翌日には宮西さんがひきこもりの若者を自宅に訪ねる様子なども収録。時期は未定だが、ロシア国内とネット(英語)で世界に配信されるという。
 NPO理事長の宮西さんは「若者のひきこもりが問題となっているのは世界でも日本と韓国ぐらいで、経済的な豊かさや学歴競争などさまざまな社会要因があります。ロシアも最近になって増えつつあり、日本の現状と課題に興味があったようです。私たちの取り組みもまだ始まったばかりですが、地域の皆さまの温かいご理解をお願いいたします」と話している。
 ひきこもり個別相談の予約、問い合わせは専用電話(平日午前10時から午後6時まで)℡080―1490―5927。

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