御坊市職員の塩崎さんが育児休業の経験語る

 御坊市男女共同参画推進ボランティアグループ「ウイズ・ア・スマイル」(中道幸代会長)は11日、御坊市役所でワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)のワークショップを初開催した。御坊市役所職員で1年間の育児休業を取得したイクメンの塩崎卓礼さん(39)が、中道代表との対談形式で経験談を披露。男性用の授乳室やオムツ交換室が少ない現状など、男性ならではの視点で社会環境の遅れや子育ての大変さ、楽しさをさわやかに語った。
 県の「みんなに男女共同参画」提案事業で、「みんなde考えよう、ワーク・ライフ・バランス~えがお咲く、ごぼう・ひだかの共同参画~」として開かれた。
 塩崎さんは紀の川市出身で現在は大阪府泉佐野市在住。2016年4月から1年間休業し、昨年4月に復帰して税務課で勤務している。中道さんからの質問に答える形で育休取得の経緯、実際に子育てをやってみて困ったこと、楽しかったことなどを語った。
 妻がシステムエンジニアで、育休を取得すればいまの仕事を続けられない可能性があることから、「育休を取ってほしい」と頼まれたことがきっかけ。県後期高齢者広域連合への出向期間(2年)が終わる時で、「ちょうどタイミングがよかった」ことも手伝って育休取得を決意した。同僚の反応は、男性からは「頑張って」と後押しされることが多かったが、逆に女性からは「女性が育休を取るのが普通じゃないの」と言われることが多かったと説明。親にも反対され、「手伝ってほしいとは思っていない」とけんかしたエピソードも紹介した。1年間の子育ての中で感じたこととして、「公共施設や商業施設では男性が入れない場所に授乳室やオムツ交換室が多いことを身にしみて感じた。廊下でミルクを飲ませたり、人目に付くところでオムツを交換しなければならないことが多く、不便に感じた」とまだまだ男性が育児しやすい環境が整っていない現状を指摘した。買い物で外出するときはファミリー・サポート・センターを活用したこと、子育て教室では母親ばかりの中でなかなかなじめず寂しい思いをしたが、次第にしゃべりかけてくれる人がたくさんいて楽しかったこと、常に子どもの身近にいることで日々成長する姿を見られてうれしかったことなど、充実した育休期間だったことを強調。「正直、子育てより仕事の方が楽と思うこともありました。妻は仕事をしながら、夜は2~3時間おきに母乳を与え、体力的にしんどかったと思います。やっぱりお母さんはすごいと思いました」と育休を取っていなければ感じられなかった思いを披露した。「2人目が生まれても育休を取りたいか」の問いには「微妙です。仕事の内容にもよりますし、そのときに考えます」と会場を笑わせ、講演後には「仕事の都合で取れる人、取れない人がいると思います。でも、1週間など短期間でもやってみると、子育てへの意識が変わるかもしれません」と男性陣にメッセージを送った。
 この日のワークショップには一般の男女のほか市職員、市議、柏木征夫御坊市長、森下誠史美浜町長ら40人が参加した。

関連記事

ピックアップ記事

  1. 登録されている記事はございません。

カテゴリー

お知らせ

登録されているお知らせはございません。

ページ上部へ戻る