安全安心、おいしいですよ

 みなべ町晩稲、農業勇惣浩生さん(57)は12年前から自然農に取り組んでいる。畑をほとんど耕さず、農薬や科学肥料を使用しないという農法。作物は都心部の消費者らに届けられ、「安心安全でおいしい」と好評だ。勇惣さんは「自然の営みに沿って栽培すると、作物は美しい姿に育つ。そんな時、心からの喜びを感じる」と話している。
 自然農は草や虫を敵とせず、自然の営みに沿った農業。一般的な有機農業のような動物性の肥料も使用せず、田畑や作物の状態に応じて米ぬかと菜種油をわずかに使うだけ。自然界の営みを壊さないため、できるだけ耕さないことも基本としている。
 勇惣さんは元学校の教諭。南部小学校に在籍しながら1997年と98年の2年間、兵庫教育大学の大学院で環境教育について研修を受けたのをきっかけに自然農と出合った。その後、46歳で教職生活にピリオドを打って農業へと転職し、自然農を研究しながら農業を営んでいる。タマネギ、オクラ、キュウリ、カブなど旬の作物を少量多品目で栽培。特産の梅についても無農薬で試みている。作物は契約している京阪神や関東方面などの消費者らに届けられ、「自然な甘みがあっておいしい」とリピーターも多い。
 2014年からは「自然農の魅力を多くの人に伝えたい」と梅の里自然農塾も開講。研修費等は無料とし、毎年周辺市町から10人程度が受講している。米づくりを中心に、4月から体験を通じて月1回のペースで、田植えや野菜の種付けなどを指導している。勇惣さんは「今後、自然農塾では受講生各自の栽培スペースを設けられるようにしていきたい。梅栽培では無農薬農法を確立し、広く普及していければと思っている」と話し、「これからもおいしい野菜や青梅を届け続けたい」と作業に精を出している。

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  1. これはこうやって飛ばすんよ

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