南部仏教会が歳末たすけあい托鉢

 みなべ町内の寺院で組織する南部仏教会(会長=野口正尊光顔寺住職)は9日、旧南部町内で「困っている人に善意を」と恒例の歳末たすけあい托鉢を実施した。宗派を超えた8カ寺の住職ら11人が参加し、旧町内をくまなく歩いて回った。寄せられた浄財は町社会福祉協議会を通じて寄付する。
 昭和2年、同会が設立した双葉幼稚園(現南部幼稚園)の運営資金を集めるために始めたのがきっかけ。戦後、幼稚園の運営が軌道に乗ってからは歳末のたすけあい運動として行っている。ことしで91回目で、町内では冬の風物詩にもなっている。
 会員は黒い僧衣で堺の常福寺に集合し、のぼりを手にして出発。薬師寺(埴田)の畑﨑龍定住職の孫の悠定君(10)、法伝寺(芝)の田中隨晋住職の長男の随典さん(19)も参加した。鉦(かね)を打ち鳴らしながら午後1時から5時まで約4時間かけて堺、埴田、山内などを托鉢して回った。
 住民らは「困っている人の力になれれば」と快く募金し、会員は深々と頭を下げて志に感謝した。集まった浄財は町社会福祉協議会を通じて歳末たすけあい運動に寄付する。野口会長(75)は「先人から長年続けられてきた事業。今後も続けていきたい」と話していた。

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